オカメインコのららちゃんとコバタンのりりーちゃん

コバタンのりりーちゃんは、元気一杯の10歳の男の子です。先代オカメインコ、ルチノーの、ららちゃんは、24歳迄生きてくれました。コンパニオンバードと暮らす、人と鳥の、両者の幸せな生活を考えていきたいです❤ 子供の頃から、鳥飼育を続けています。白色オウムの飼育は、子供の頃からの夢でした。コバタンは、ワシントン条約サイテス1の絶滅危惧種です。環境省の種の保存法、サイテス1を飼う上での法律上の事についても記載しています。どうぞ宜しくお願いします。

「ペットを飼うこと」〜小さな鳥さんから大きな鳥さんまでの飼育〜(セキセイインコ&オカメインコ&コバタンと共に生きて)


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#ペットを飼うこと


私にとっての「ペットを飼うこと」は、自然なこと‥幼少期から小鳥の飼育が好きでずっと続けている為、ペットがいることが、生活の中で当然なことになっており、現在アラフォーの私にとっては、ペットとの生活は、空気のように当然なものであり、自然なことです。




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ペットの種類は、鳥です。

一匹のうさぎも飼ったこと(里親として)がありますが、他は全て鳥です。

本当は、幼少期の私は、犬を飼うことを希望していましたが、「小鳥なら飼っても良い」との親の強い意見があり、小鳥を飼い始め、その後鳥の魅力に虜になった感じです。

以降鳥飼育を半世紀も続けてしまっています。

小鳥達は、人と同じで、皆それぞれ違う個性があり、それぞれ違う得意分野があり、面白い存在感があります。


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長い鳥の飼育歴ではありますが、一羽や二羽で飼うスタイルが多かった為、そんなに多くの種類や数の鳥を飼った訳ではありません。

鳥は、犬や猫や他の生き物に比べると、寿命が長い傾向があり、小さな小鳥でも、長生きした場合は、四半世紀、25年位生きたりもします。

だから私は今迄、少数ではありますが、数羽の鳥さんと、長い時間を共に生活することができました。


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里親になったこともあります。

親戚が飽きて飼えなくなった高齢のカナリア

綺麗な黄色のカナリアでしたが、高齢だからか、鳴き声が魅力のカナリアのはずが、全く鳴きませんでした。

ケージの中だけで、飼育された鳥でしたので、我が家でも同じように、高齢期を過ごしてもらいました。


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お子様がアレルギーを発症して飼えなくなった、ご近所のセキセイインコの里親にもなりました。

小さなセキセイインコなのに、一緒にいるとお子様のアレルギーが出て飼えなくなったので、飼ってほしいとのお願いでした。

よく懐いていて、優しい性格の可愛い男の子の白色のインコでした。

飼い主様が可愛いがって育てて下さったことが、一緒に過ごしていて分かりました。

「名前は、チッチです。宜しくお願いします。」

と飼い主様から譲り受けました。

我が家でもチッチと呼んで、可愛いがりました。

アレルギー発症などは、飼ってみないと分からないことだったりする為、小さな小鳥の飼育だったとしても、生き物の飼育は、難しいことであると、子供心に思いました。


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チッチが我が家にくる前は、私は、ブルーのセキセイインコの女の子、ピピちゃんを飼っていました。

ピピちゃんも、とても優しい性格の可愛い女の子の鳥でした。

ピピちゃんは、私の子供の頃の、運命の鳥さん的な存在でした。

ここで言う運命の鳥とは、飼い主にとっての特別の鳥であり、心が通じ合うような、他の鳥からは感じられないような共感が得られる小鳥という意味です。

特にクリッピング、羽切りはしていなかったのですが、野外に出しても、私とずっと一緒にいれる、能力の高い鳥さんでした。

物音に驚いて飛んでいっても、ちゃんと戻ってこられる凄い能力がありました。


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今迄、複数の鳥さんを飼育しましたが、フリーフライトっぽい(野外で飛ばして戻ってこさせる)ことができるのは、セキセイインコのピピちゃんだけでした。

だから私は、家から20分位離れたスーパーへのお使いも、ピピちゃんを肩にのせて行っていました。

ピピちゃんは、いつも肩で良いこにしてくれていました。

ピアノの練習を、毎日二時間位しなくてはいけなかった私の子供時代に、ピピちゃんは、ずっと肩で、良いこに付き合ってくれました。

繊細で気持ちの優しいピピちゃんと私は、心が通じ合っている感じがしました。


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ピピちゃんは、部屋にかかっている父の浴衣の手の袖の下にこもり、よく卵を産みました。

女の子特有の卵詰まりなどもありましたが、克服できましたが、腹部の毛引き症があり、毛引き症だけは治りませんでした。

田園調布の小鳥の病院で診てもらいましたが、「毛引きは、治らない。」とのことでした。

先生の説明が、小学生の私のことを、子供扱いしないで、しっかりとご説明頂いて、その内容が、私には少し怖く感じました。

現実的過ぎるご意見に、ショックだったのだと思います。

私一人で通院したので、帰りの電車の中で、「治らないんだ‥」と、ピピちゃんを抱えて悲しく思いました。

ピピちゃんは、長く家にいてくれたので、旅行にも度々一緒に行きました。

長野県の乗鞍岳に、ピピちゃんも一緒に行った時、駐車場に車を停めて、ロープウェイで山に登ることになりました。

夏でしたが、雲りだったので、そんなに暑くはない日でした。

「ピピちゃんは、車に置いていきましょう。」と母に言われましたが、私は心配で、「ピピちゃんと車に残りたい。」と言いましたが、「窓を少し開けて行けば、大丈夫よ。」と母に言われ、窓を少しづつ四箇所開けていきましたが、やはり駄目でした。

乗鞍岳を散策している間に、車内は熱くなり、ピピちゃんは、熱中症のようになっていました。


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その後涼しくして水を与えて、ピピちゃんは、回復しましたが、やはり『車内置き去りは、絶対駄目だ!!』と子供心に強く思いました。

車を駐車した時は、曇りで暑くなかったとしても、天気は、晴れに変わることもあるのだし、ピピちゃんが落鳥しなくて、本当に良かった。と思いました。

可愛いがっていた、私の大切なピピちゃんは、ある日、私が学校に行っている間に、母の家事中のながら放鳥が原因で、逃されてしまいました。

ピピちゃんは、私と一緒の時は、フリーフライトのような能力を発揮できるのですが、母と一緒の時は、普通のインコの能力になってしまうので、窓から普通に逃げてしまったそうです。

その後、私は泣きながらピピちゃんを捜索し続けましたが、見つかりませんでした。

ピピちゃんイラスト付のチラシも沢山作りました。

そのチラシを見て、連絡をくれたのが、チッチの飼い主様でした。

「ピピちゃんではありませんが、チッチをお願いしたい。」とのことでした。

里親になったチッチは、ピピちゃんが繋いでくれたご縁でした。

ピピちゃんもチッチも、約40年程前に飼っていた鳥ですが、鮮明に思い出を思い出せる程想い出深く、私に多くの幸せを残してくれました。


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子供の頃の楽しい思い出と辛い思い出を、もう少しご紹介します。

ピピちゃんの更に以前に飼っていたのは、黄色のセキセイインコのキィちゃん、男の子でした。

キィちゃんには又、凄い能力がありました。

キィちゃんは、自分でケージのドアを上手に開けて脱走してしまう、脱走インコさんでした。

母が、小鳥を庭によくケージを吊るして日向ぼっこさせていました。

キィちゃんが、外に出されている時、脱走したのですが、偶々そのキィちゃん脱走の様子を、弟(幼稚園児の頃)が見ていて、脱走後のキィちゃんと弟は外で遊んでいました。

帰宅した母が、キィちゃんと弟が、庭で遊んでいる様子を見て、厳しく叱りました。

「勝手に鳥を出して、野外で遊んで!!駄目でしょう!」

キィちゃんは、クリッピングをしていましたが、野外で遊ぶことは、ロストにつながりますので、弟は母に、怒られていました。

弟は「キィちゃんは、自分でケージを開けて、出てきた。」

弟は、泣きながら母に訴えましたが、母は、更に怒って、「キィちゃんが、ドアを開けられる訳ないでしょう!!!どうしてそんな嘘をつくの!!」

「弟は、嘘じゃないのに」‥と泣き続けました。

キィちゃんは、正真正銘の脱走インコでしたから、弟は嘘はついていないのです。

母は、優しい女性でしたが、想像力や鳥飼育の経験値が、そこ迄豊かではなかったのかもしれません?

小鳥も、人間の子供と同様、大人が想像を絶するようなビックリすることを、良い意味でも悪い意味でも、時にはやらかしてくれます。

中年になった今の私も、想像力を忘れないように、物事を自分の判断だけで決めつけないように、いつも気をつけていきたいと思わされるキィちゃんの賢いイタズラでした。


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その後、キィちゃんがケージのドアを開けて脱走している様子を、母も見ることがあり、母は、弟に謝っていました。

凄い能力のキィちゃんでしたが、弟がお尻で踏んでしまい、楽鳥してしまいました。

弟も、キィちゃんを可愛がっていたので、哀しく辛くてずっと泣いていました。

キィちゃんと一緒に飼っていた緑色のセキセイインコの女の子の緑ちゃんは、点火していない石油ストーブの隙間に入っていってしまって、落鳥してしまいました。

緑ちゃんは、ストーブからなかなか出てきてくれなくて、やっと出てきたくれた緑ちゃんの羽には、灯油がついていました。

本当に辛かったあの日のことを、今でも鮮明に覚えています。

大人になった今なら回避できることも、子供の頃、特に幼少期は、注意を思いつかない、考えつかないことが多くあり、適切に注意してくれる人が近くにいないと、小鳥を危険な目にあわせてしまい、子供達も悲しい思いをするな‥と思いました。

小鳥達には、辛い目に合わせ、鳥飼としての失敗をしてきたのだな‥と思います。


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1980年代の頃、近くのデパート、高島屋の屋上に、ペットコーナーがあり、沢山の鳥が売られていました。(1970年代〜1980年代は、小鳥ブームの時代で、小鳥屋さんを、商店街ではよく見かけました。)

高島屋の小鳥屋さんでは、小鳥から大型のオウムまで‥その頃をときめく可愛く綺麗な小鳥が、多くの人達を魅了していました。

私はそこで、初めてオカメインコのルチノーを見ました。

当時私は、セキセイインコのチッチを飼う中学生でした。

初めて見たルチノーのオカメインコは、時が止まるかと思う程可愛いくて、美しくて、価格も中学生にはお高めではありましたが、貯金をすれば買えそうな金額で‥

「可愛いオカメインコを飼いたい!!」ということが、目標になりました。


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その後私は高校生で、10代後半の頃、オカメインコ、ルチノーの男の子、ららちゃんをお迎えしました。

ららちゃんは、生後三週間でした。

今迄、里親以外の子供の頃から飼育してきたセキセイインコも、全て雛から挿し餌で育てています。

オカメインコのららちゃんも、挿し餌から育てました。

私が、ららちゃんをお迎えした日は、小鳥屋さんに、ららちゃんがブリーダーさんから離れてきた、ららちゃんが入荷した当日でした。

未だお店に展示されたばかりのららちゃんは、羽も生え揃っていなくて、ツクツクした羽で一杯のルックスでした。


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「今の姿では全く分かりませんが、オカメインコのルチノーです。」とお店のスタッフさんに説明を受けて、ららちゃんをお迎えすることにしました。

ららちゃんは、お店に到着したばかりで、ボーっと、ジーっとしていて、全然動かなくて元気のない鳥さんに見えました。

飼育本には、元気の良さそうな鳥を購入することを薦められていましたが、とても元気が良さそうには見えませんでした。

同じケージに入っていた、オカメインコのノーマル、グレー色のオカメインコは、元気一杯で、私にも、「私をお迎えして!!」という勢いで、すごく甘えてきてくれて可愛いくて、少し心が動きましたが、我が家の母は、グレーのオカメインコより、ホワイトのオカメインコを絶対気に入るな‥と娘心に分かっており、母に気に入られる鳥をお迎えしないと、鳥さんの我が家での立場や居場所を考え、お店では、ボーっと‥ジーっとしていたオカメインコのららちゃんをお迎えしました。


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お迎えした当初は、羽が生え揃っていなかった為、母は気持ち悪がって遊んてくれませんでしたが、弟は、喜んで撫でてくれました。

三つ子の魂百まで‥と言いますが‥

ららちゃんは、生涯で体の撫で撫でを許したのは、私と弟だけでした。

その後24年以上も一緒に過ごして、可愛いがってくれた両親には、撫で撫では拒否して、亡くなる迄撫でさせませんでした。

両親は、ららちゃんが亡くなった日に、「ずっと撫でたかった‥」と言いながら、撫でてくれました。

雛の頃に撫でてあげたことを、鳥さんは、記憶しているのでしょうか?


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飼育本の意見とは全く違い、その後ららちゃんは、健康な鳥さんで、24歳4ヶ月迄生きてくれました。

オカメインコルチノーでは、とても長生きな方だと思います。

ららちゃんの一番素晴らしい能力は、やはりこのご長寿であったということに尽きると思います。

10代で、ららちゃんをお迎えして、私はその後、20代、30代、40代の初め迄、ららちゃんと一緒にいることができたのですから‥

当に青春時代を共に生きた相棒のような存在でした。

10代から20代の、私も活動期で一番忙しい時期に飼ったこともありますが、ららちゃんには、お留守番もしてもらいましたし、お留守ができる鳥さんに成長してくれました。


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でもららちゃんは、一羽飼でしたので、お留守番の時間をなるべく短くできるように、家族にも沢山協力してもらいました。

私も若く、家族も若くて、ららちゃんのお世話は、母も沢山手伝ってくれましたし、父も手伝ってくれました。

子育てと同じで、その子を愛してくれる大人が周りに複数人いて、皆でお世話ができることは、とても有り難いことで、飼育も楽になると思います。


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ららちゃんを飼った時、母に一つお願いをしました。

母には、家事中の小鳥の放鳥、ながら放鳥で、鳥さんを逃されたことがありましたので、「ららちゃんをロストさせないように!!」は、ある意味、鳥飼として一番大切なポイントとだと思いました。

飼鳥は、野外で一羽では生きていけません。

カラス、野良猫など、様々な動物に集団で襲われる可能性もあります。

偶然、良い方に保護してもらえることは、確率的にも低いことだと思います。

「ロスト=死」を意味しており、鳥飼として、ロストは、絶対にしてはいけない!!一番注意しなくてはいけないことだと思います。


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【私が母にお願いしたことは‥】

●家事が落ち着く迄、ららちゃんは起こさなくていいから‥

●昼過ぎても、夕方迄でも、寝せていても大丈夫だから‥

●放鳥しながらの家事は、絶対止めて!!

●鳥だから、朝起こさないと‥と思わなくていいから‥


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朝起こして、夜寝せることが体に良いことは、百も承知ですが、敢えてロストを防ぐ対策として、ららちゃんは、夕方から夜間に向けての放鳥を徹底しました。

鳥は、明るく、光の方向へ飛んでいく習性があるので、夜間に万一、窓や玄関が開いても、暗い方向へ自ら飛んでいく可能性は低いので、ロストの面から考えると、夜間の放鳥は、安全になります。

実際、夜間が家族が全員揃い、更に我が家は皆夜型で、夜ゆっくり過ごすので、ららちゃんともゆっくり遊べます。

申し訳なくはありましたが、ららちゃんも、夜型生活が中心になりました。

ららちゃんは、男の子でしたので、卵トラベルなどありませんでしたから、夜型でも可能だったのかもしれません?

女の子の鳥さんの場合は、規則正しい生活が大切だと思います。(卵トラブル対策)

ららちゃんも、時間はズレていましたが、規則的ではありました。


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ららちゃんの性格は、臆病で慎重で神経質でした。

優しい性格ですが、しっかりとしていて、けっこう気の強い鳥さんでした。

自分の世界がしっかりとあり、哲学派のような、アーティストのような雰囲気、風格のあるカッコいい鳥さんでした。

毛引き症などには、絶対ならないようなタイプの、気持ちの強さというか、芯がしっかりとした強い気持ちがありました。

ららちゃんの1歳のお誕生日の時にプレゼントした巣箱を、ららちゃんは気に入ってくれて、毎日長い時間、巣箱に入っていました。

 


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長く一緒にいたららちゃんでしたので、旅行も度々一緒に行きました。

父が、新潟県佐渡ヶ島が故郷だった為、佐渡ヶ島にも一緒に行きました。

新潟港と佐渡ヶ島両津港渡航する佐渡汽船乗船時、当時鳥さんは、船の部屋の中には入れないので、私とららちゃんは、日本海を見ながら船の甲板、デッキで過ごしました。

佐渡ヶ島には、当時から外国人の観光客が多くいらっしゃって、ベンチに座る私とららちゃんは、沢山の外国人の観光客から写真撮影を依頼されました。

皆様とても喜んで下さり、旅の記念になるとのことでした。


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佐渡ヶ島尖閣湾で遊覧船に乗る時、ららちゃんは、乗船できなかった為、私は乗るのをやめようと思いましたが、波止場の職員の方が「ららちゃんは、預かるので、是非乗ってください。」と言われて‥

小さな遊覧船に乗りました。

美しい海底を見たりできるのですが、波止場のららちゃんの鳥カゴが、どんどん遠くなり、海は綺麗で遊覧船に乗れて良かったのですが、やはり遠くに見える波止場のららちゃんが気になってしまい、半分位しか、遊覧船は楽しめない感じがしました。


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父の家の広いお墓は、山林の中のお寺にあり、掃除も大変でした。皆汗をかきました。

順徳天皇が祀られた真野御陵を観光した後、近くの温泉施設、真野温泉に入ろうということになりました。

又ららちゃんを、温泉施設に持って行き、受付でご相談しましたら、受付の隣の職員室でお預かりして下さることになり、温泉に行きました。

ららちゃんは、こんな感じで、旅行に行くと、あっちこっちで、お預かりをして頂きました。

神経質で臆病なららちゃんですから、きっとかなり嫌だったと思いますが、私がすぐに帰ってくること、一時的なお預けであることも、理解している様子で、いつもとても良いこで待っていてくれました。


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ららちゃんを飼っている時は、家にお客様が多い時期でした。

私の仕事関係の、小学生低学年のお子様が、団体で訪問した時もありました。

お子様達は、ららちゃんとの触れ合いを皆望みますが、神経質でお子様の手にのることが嫌そうなららちゃん対策では、ららちゃんの好きなタオルを小さなボールのようにまるめて、お子様達に持ってもらい、ららちゃんは、そのタオルに乗ってもらいました。

ららちゃんのお気に入りタオルでしたので、ららちゃんのストレスを抑えながら、お子様達との触れ合いができました。

ららちゃんは、臆病な性格でしたが、お客様慣れしていて、お客様とも上手に渡り合っていました。

両親も元気で私も若く、人の出入りも多く、賑やかな時代に、ららちゃんは、我が家で過ごしました。


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そんな中、家族内で難しい問題が起きてしまい、話し合いをすることになりました。

自宅ではなく、ホテルに滞在して話し合いは行いました。

大人4人での深刻な話し合いでした。

ららちゃんも、同行していました。

ららちゃんがいてくれたことにより、深刻な雰囲気だったその場がいつも和み、家族は、この話し合い中に、度々ららちゃんの存在に精神的に救われました。


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一ヶ月間の話し合いは終わりましたが、結果は、上手くいかないもので、皆が傷つく結果になりました。

自宅迄の帰り道で、ららちゃんは、家に帰ることが分かった様子で、「やっと家に帰れるね。」と、ホッとしたお顔をしていました。

そんなゆったりとした、いつもと変わらない優しい雰囲気のららちゃんの存在を見ているだけで、家族皆が癒されました。

小さな小鳥のららちゃんの存在感は、もの凄く大きなものでした。


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ららちゃんは、クリッピングを一度もしたことがなく、毎日の放鳥時間も長かった為、沢山飛んで、体つきも良く、獣医師さんにはいつも褒められていました。

ららちゃんの飛翔は、本当に美しかったです。

そんなららちゃんにも、老がやってきました。

17歳を過ぎた頃から、テーブルを歩くららちゃんの歩き方が少しおかしくなってきました。

どうしたのだろう‥と思っていましたが、しばらくして、外を見ているららちゃんとの触れ合いの中で、ららちゃんの片目が見えていない感じがしました。

ららちゃんの目は、白内障緑内障になっていました。


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鳥の目の治療は、手術などはできません。

治療は、目薬になりますが、正直なところ、凄く嫌がるららちゃんに目薬をさしても、効果はあまり期待できるものではありませんでした。

亡くなる数年前のららちゃんは、ほぼ全盲でした。

テレビをかけていると、私が部屋に入ってきて目の前にいても、私のことが分かりませんでした。

不安そうに、ららちゃんは、私を待っていました。

話しかけると安心してくれて、私がいるのだな‥と、言葉が頼りのようでした。


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目が見え難くなってからのららちゃんには、雛の時と同じように、私が食事を与えるようにしました。

餌は、大人の餌、シード食ですが、「食べよう!食べなさい!」と言って、ららちゃんに食べることを促しました。

高齢になると、どうしても食べる量が減ってしまい、放っておくとその内、食べなくなってしまったりするので、高齢鳥は、雛鳥の時と同じように、飼い主さんが食事の管理をして、愛鳥さんに、しっかりと食べさせた方が良いと思いました。


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ららちゃんが20歳を過ぎてから、横浜小鳥の病院でレントゲンをとりましたが、獣医師さんは、ららちゃんの体つきは、20歳を過ぎたオカメインコとは思えない程しっかりとしているものだと褒められましたが、毎日沢山飛んでいた美しい飛翔をするららちゃんでしたが、目が見え難くなる過程で、飛ばなくなっていき、そして体はしっかりとしているのに、全く飛ばなくなりました。


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目が見えなくなり、私の手助け、介護が必要になったららちゃんへ、その頃の私は、いつもテレパシーを送っていました。

「ららちゃん、大好きだよ」

「ららちゃん、もうすぐ家に着くよ」

「ららちゃん、今家に向かっているからね」

私は、ららちゃんにテレパシーが通じている感じがしていました。

離れている時も、いつも愛情を送っていました。

 


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2013年6月に、オカメインコのららちゃんは、24歳4ヶ月で亡くなりました。

亡くなる前迄、私の手の中で、一生懸命食事をとってくれました。

ららちゃんのお気に入りの、大好きな巣箱の中で、お昼寝中に亡くなっていました。

ペットのお葬式を行っている式場で、お葬式から火葬まで行って頂きました。

火葬されたららちゃんの遺骨は、ガラスのテーブルの上に、まるで生きているかのような配置に、ららちゃんの羽が広がった感じで、綺麗に並べられていました。

美しいお花も添えられていました。

深い哀しみの中でのお葬式でしたが、自分の中でも区切りになり、お葬式&火葬を行って良かったな‥と思いました。


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ららちゃんの死後、私は、ペットロスの症状が、かなり酷く出ました。

でも母が、肺がんの闘病中でしたので、母のことも助けたいという気持ちもありながら、ペットロスの症状と向かい合いました。

ららちゃんの死後三年間は、ららちゃんのことを、いつも身近に感じていました。

よく泣いていましたし、よく思い出していました。

24年間一緒で、ららちゃんがこの世からいなくなってしまったことを受け入れることに、三年間がかかったということだと思います。

ららちゃんがいなくて寂しく、哀しく辛いのですが‥

私の鳥飼の人生も、終盤になってきていました。

鳥は、健康な鳥の場合は、犬や猫よりも長寿ですので、お迎えする年齢のタイムリミットも、40代に入った私は、終盤期を迎えていました。


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子供の頃、母方の伯母が、横浜の伊勢佐木町にある、すいれんというキバタンのいる洋食屋さんに、よく連れていってくれました。

キバタンは、お店の看板鳥さんで、ケージの中に入っているのですが、とても可愛いくて、私の憧れの鳥でした。

子供の頃の私は、ずっとセキセイインコを飼っていましたが、「いつかこんなオウムが飼えるといいな‥」と思っていました。


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長年の鳥飼育の最期は、大型鳥、オウムと過ごしたい‥

以前から漠然と思っていました。

もう若くはない私には、時間がありませんでした。

ららちゃんの死後、ペットロスと戦いながら、オウムをお迎えする準備を始めました。

新しい鳥をお迎えする準備は、ペットロスの症状改善にも役立ったと思います。

同じ鳥ではありますが、小型の鳥と大型の鳥は、飼い方や鳥の認識に対しても違うことがある為、それなりの勉強が必要になります。


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大型鳥、オウムは、長生きした場合は、50年を超える場合もあり、記録では、80歳や100歳などもあります。

家族三世代に渡って飼育するオウムの例もあります。

おじいさんが飼ってきて、その子供が引き継いで、更にその子供、おじいさんさんから見ると、お孫さんが引き継ぐ形になります。

勿論、全てのオウムがこんなに長生きする訳ではなく、早くに亡くなるオウムも沢山いますが、中には長生きするオウムもいる‥ということになります。

人の寿命と同じで、鳥の寿命にも、個体差があります。


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だから大型鳥、オウムは、繋ぐ鳥として、里親様に引き継ぐことを手助けしてくれている保護団体もあります。

どんなに若くからオウムを飼い始めても、最期迄面倒が絶対みれる。絶対大丈夫という訳ではなくて、飼い主様のライフスタイルが、長い人生の中で変化していく以上、継続して飼育できなくなる可能性は、誰にでもあります。

オウムは、そういう生き物だということを踏まえた上で、飼い始めなくてはいけないペットなのだと思います。


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オウムが飼えなくなって、飼い主様が里親様へ、オウムを譲渡する時、飼い主側には手放す覚悟ができていますが、オウムには、全く覚悟などはありません。

だからその時、オウムには、もの凄く大きな試練を与えてしまいます。

それでも、飼い主様が愛情を沢山与えて育てたオウムは、新しい里親様のご家庭にお迎えされて、時間はかかるかもしれませんが、里親様の愛情に、心を開く時が、必ずくると思います。

里親様には、オウムの気持ちを待ってあげるという、優しいお気持ちと強い忍耐力が必要になってくると思います。


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私も、子供の頃からの念願のオウムのお迎えは、里親として、施設からお迎えできるといいな‥という気持ちもあったのですが、同居の母に相談しましたら、「又いつものように、雛鳥からお迎えして、ららちゃんが全く撫でさせてくれなかったから、今度は、抱っこや撫で撫でができる鳥を飼いたい!!」との希望を聞きましたので、未婚で孫の顔も見せてあげられなかった親不孝者の私としては、母のささやかな願いを叶えてあげたくて、オウムも、又いつものように雛からお迎えすることに決めました。


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大型鳥、オウムも、ホンキバタン、オオバタン、タイハクオウム、ルリコンゴウインコなどなど‥体がかなり大きいタイプの鳥さんは、鳴き声も、大音量の爆音になりますので、飼える住宅も限られてきます。

もう少し小型の大型鳥、オウムもいて、鳴き声は大きいのですが、少しは鳴き声が抑えられるので、小型のオウムの方が、一般的な住宅には向いていると思います。

鳥の体の大きさによって、肺活量(鳴き声の大きさ)が変わってきますが、鳴き声も又、個体差があります。

小型のオウムで、コバタン、コキサカオウム、モモイロインコ、クルマサカオウム、ソロモンオウムなどが候補に上がりました。


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コバタン以外は、ペットショップで探して見に行くことができました。

コバタンは、動物園にいて、コバタンのいる動物園、川崎市夢見ヶ崎動物園に見に行きました。

母は、コバタンを一番気に入りました。

「ららちゃんに少し容姿が似ていて、可愛いね‥」と話して、その後も度々、川崎市夢見ヶ崎動物園のコバタンに会いに行きました。


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川崎市夢見ヶ崎動物園にいるコバタンは、ペットとして飼われていたコバタンで、飼い主様が飼えなくなり、動物園に入園したコバタンでした。

川崎市夢見ヶ崎動物園には、コバタン以外にも数種類の大型鳥、オウムが展示されており、そこにいる鳥達は皆、飼い主様が飼えなくなり、入園した鳥達でした。

長寿の大型鳥の飼育の難しさが、垣間見れる現場であると思いました。


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更に、コバタン、ヨウム、オオバタン他、ワシントン条約サイテス1の鳥達は、環境省種の保存法により、環境省発行の登録票がないと、里親様に譲渡することもできません。(有償無償は関係ありません)

種の保存法では、登録票のない鳥達は、動物園や学術施設にしか移動ができません。


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コバタンを飼って、家から外に出す、例えば友人の家に預ける時やペットホテルに預ける時にも、環境省発行の登録票が必要になります。

登録票なしの他者へのお預けは、環境省種の保存法により違法になります。


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コバタンは、ワシントン条約サイテス1ですので、なかなかペットショップには展示されていませんでした。

コバタンを東京都内のペットショップでも、予約をして入金して、海外から仕入れてもらうという方法で、お迎えすることもできるとのことを、ペットショップのスタッフさんから伺いましたが、海外産のコバタンよりも、日本産のコバタンの方が、病気の面などで安全な場合が多いとのことでしたので、国内でコバタンをブリードされているブリーダーさん、名古屋のロロスバードファームからコバタンをお迎えすることに決めました。


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2014年10月に、生後4ヶ月の一人餌に成長したコバタンの、りりーちゃん、元気一杯の男の子をお迎えしました。

母は、肺がんの闘病中でしたが、病状が落ち着いていた為、一緒に旅行も兼ねて名古屋まで行きました。

名古屋に行く前に、母と伊勢神宮を参拝して、ららちゃんが長生きしてくれたお礼詣りと、お迎えするりりーちゃんが、健やかに成長することの健康祈願。母の病気平癒‥などをお願いしました。


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雛鳥のコバタンの、りりーちゃんは、本当に可愛くて、母も父も、とても可愛いがってくれました。

りりーちゃんは、『ザッ白色オウム』といった感じで、撫で撫でや、抱っこが大好きな、典型的なベタ馴れの白色オウムに成長しました。


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白色オウムには、おしゃべりはあまり期待できない‥とブリーダーさんから言われていましたので、おしゃべりが上手なオウムを希望した訳ではありませんでしたが、お迎えしたりりーちゃんは、とても頭が良い鳥さんで、言葉も沢山おしゃべりをする鳥でした。

今迄飼った小鳥達も、一言二言位は皆、おしゃべりをしていましたが、りりーちゃんのようにおしゃべりが上手な鳥さんは、私も初めてでした。


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一度で覚えた言葉も沢山あります。

更にりりーちゃんの凄いところは、言葉をオウム返しでおしゃべりをするのではなく、会話ができることです。

りりーちゃんのおしゃべりや会話ができることは、達筆できる素晴らしい能力だと思います。

りりーちゃんは、幼児三歳児位の子供と一緒にお話ししている感じで会話ができます。

特別教えた訳ではなくて、りりーちゃんは、日々の生活の中で、自分で会得していった感じなのです。

りりーちゃんは、幼少期から、とても気が利いていて、本当に頭の良い鳥でした。

お迎え先のロロスバードファームのスタッフさんも、りりーちゃんが気が利いていて、頭が良いことを褒めていました。

りりーちゃんのおしゃべりの才能や頭の良さは、天性のもののように、私は思います。

NHKのキッズ番組『いないいないばあ』が、とても好きで、起きている時間は、『いないいないばあ』を、ずっと見ています。

『うーたん』という『いないいないばあ』に出てくるキャラクターが大好きで、うーたんが出てくると、うーたんうーたんと言って喜びます。

歌も好きで、「あ〜〜」と言った感じで、りりー節で一緒に歌ったり、歌に合わせて、リズミカルに踊ったりもします。

歌を上手に歌う鳥さんもいますが、りりーちゃんには、その才能はないようです。

母が、「りりーちゃんは、毎日歌を沢山聴いているのに歌えないから、歌の才能はないのね‥」と言っていましたが、確かに、おしゃべりや会話ができることと、歌の才能は、又別なのだな?と思いました。


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小型鳥、中型鳥迄は、女の子より男の子の方が飼いやすい傾向があります。

小鳥の女の子は、卵を産む為、どうしてもその管理が難しく、沢山卵を産むことは、あまりご長寿にも繋がりません。

人間とは違い、鳥の場合は、男の子の方がご長寿になりやすい傾向があります。


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大型鳥、オウムも、女の子の卵トラブルはありますが、小型鳥程、頻繁に卵を産むことはありません。

大型鳥、オウムの男の子は、発情期などに、気が荒くなり、攻撃的になる傾向があり、噛みつき、飛びかかりなど‥鳥も、本能的なもののようで、悪気なくてやってしまう場合もあるようで、発情期の気の荒さを抑えることは、なかなか躾だけでも避けることが難しいことでもあります。

このような理由で、ペットとして飼う大型鳥、オウムは、女の子の方が飼いやすいという考え方が、一般的です。

りりーちゃんをお迎えする時も、お店のスタッフさんに女の子が飼いやすいと薦められましたが、女の子が人気が高く、コバタンの女の子は、なかなか市場には出ませんでした。

海外にある鳥の保護施設などの里親募集を見ても、大型鳥、オウムの募集は、男の子ばかりが多いので、女の子が人気が高いのは、世界共通のようで、大型鳥、オウムの男の子の飼育の難易度の高さを感じさせられます。


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りりーちゃんは、今10歳に成長しましたが、性格が優しくて可愛い鳥さんです。

でも活発な男の子で、長い放鳥時間中は、活動的に動き回り、走って、飛んで、飛び続けて、大爆音の鳴き声で鳴きます。

そして家中、あちこち齧ってしまいます。

りりーちゃんのおしゃべりの他に、もう一つ凄い特技があります。

それは、『部屋のドアを開けることができる』ことです。

りりーちゃんは、上手に部屋のドアを勝手に開けて、勝手に部屋に入ってしまいます。

お風呂場やトイレが、りりーちゃんは、特に好きなようで、我が家は、トイレの便座まで齧られて、便座の蓋に、大きな穴が開いています。


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りりーちゃんをお迎えした直後、未だ赤ちゃんなのに、家族全員が感じたことは、りりーちゃんの野生感です。

りりーちゃんは、セキセイインコオカメインコのように、ブリードを代々繰り返されて、産まれてきた鳥という感じが全くありませんでした。

今迄飼ってきた、ブリードを代々繰り返されたセキセイインコオカメインコとは違う、可愛い仕草の中にも時折、何かの拍子で見せる本能的な姿が、もの凄く俊敏で、野生的な感じがして、「りりーちゃんのお父さんやお母さんは、野生の鳥だったのかもしれないね?」と、家族皆で話しました。


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丁度同じ頃、仕事を通じて、自然保護団体の職員の方とお話したことがありました。

私は、コバタンを飼育していることを、自己紹介で話しました。

その結果、私のお話しした自然保護団体のスタッフの方は、私を犯罪者扱いとまでは言いませんが、まるで飼ってはいけないものを飼っている人‥といった口調になってしまいました。

私は、コバタンを、国内の正規ブリーダーさんから購入したこと、環境省の手続きもした経緯などもお話ししましたが、スタッフの方は、「でもあなたの飼われている鳥の親は、野鳥の可能性がありますよね。」と言われました。

私が、りりーちゃんから当に日々感じていたことを、直球で言われてしまいました。

セキセイインコだって、一番最初は、野鳥だよ!!」と私は思いましたが、スタッフさんの言いたいことも、私には分かりました。(推察できました。ここでは、この問題のご説明は、省略します。)

野生に近い遺伝子を持つ鳥を飼育することは、難しいことである‥と私自身も、コバタンのりりーちゃんを飼い始めて日々痛感しています。

それは、「本来、ペットとして飼っていい種であるのか?」突き詰めると、そこ迄いってしまうと思います。

自然で暮らす鳥達と比べると、ペットとしての飼育は、あまりにも違いがあり過ぎます。

その結果として、鳥の場合、毛引きや毛齧りをしたり、噛みつき、飛びかかりなどの問題行動を起こしてしまうことが多々あります。

りりーちゃんのような白色オウムは、90パーセントの鳥達が、毛引き症、毛齧りなど、羽毛損傷行動を起こすと言われています。

野生の鳥では、これは起きないことだそうです。


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りりーちゃんも、毛引き症があり、今年の春は、毛引きだけではなく、自咬症(皮膚を齧ってしまう)もありました。

りりーちゃんの場合は、可愛いがってくれた両親が、相次いで亡くなり、私が元々飼い主なのですが、飼い主、私とりりーちゃんだけの生活になってしまい、りりーちゃんの生活環境が大きく変わってしまったことが、りりーちゃんに強いストレスを与える大きな要因の一つになってしまったと思います。

自咬症は、春の発情期に起きました。

りりーちゃん自体も、本能的な強い感情が抑えられなかったのだと思います。

優しい性格のりりーちゃんは、飼い主の私を攻撃するのではなく、自分を攻撃してしまいました。


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白い羽毛が血まみれになっているりりーちゃんを見て、「両親がいてくれたら、こんな惨事は、絶対起きなかっただろうに‥私一人では、やはり駄目なんだ‥」と思い、両親を見送った時以上に、辛く、寂しい気持ちになり、涙が止まりませんでした。

こんな目に合わせてしまって、りりーちゃんに、申し訳ない気持ちで一杯になりましたし、私自身も自信を失い、今後、りりーちゃんをどのように育てていけば良いのか?など、様々なことを思い巡らしていました。

人馴れした甘えん坊の白色オウムを、両親の他界により、一人暮らしになってしまった私が飼う難しさを、今心底痛感しています。

白色オウムは、専業主婦が飼うのにピッタリなオウムとのご意見もあり、それは、時間をたっぷりと捻出して人間の子供のように、しっかりと愛情を注がないといけない‥ということなのだと思います。

ペットを飼う以上、当たり前のことかもしれませんが、白色オウムは、お留守が多い家や(お留守も、時間にもよると思いますが)、又多忙な生活を送る人向きのペットではないと思いました。


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りりーちゃんの胸元の自咬症の傷は、今は治りましたが、生き物を飼うということの難しさを、今も時には怖くも思い、本当に色々と考えさせられました。

そんな時に、今回のこの「ペットを飼うこと」のお題を見つけました。

自分自身の気持ちを整理する為にも書いてみよう!!と思いました。

お題に参加されている皆様の書かれた記事を拝見することも、面白く楽しく勉強になりました。


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癒しや喜び、沢山の幸せをくれるペットは、私にとってのかけがえのない存在で、それは高価な宝石にもかなわないものだと思います。

他のものには決して代えられない、オンリーワンであり、可愛いペットは、世界で一羽だけの我が子です。


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血まみれになったりりーちゃんを見た時に、これは、100パーセント私の責任だ‥と思いました。

ペットに起きることは、いつでも100パーセント飼い主様の責任だと私は思います。

ペットを飼うことについては、法律(動物愛護法はありますが、それだけでは足りないと思います。)も、基準も、審査も、現在は何もありませんから、皆様それぞれが、それぞれの思いや方法で飼われていますが、ペットは弱者であり、飼い主様が常に責任をおわなくてはいけない、例えて言えば、生涯幼児のような存在であることを、忘れてはいけないのだと思います。


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鳥なのに、人間に家庭で家族として育てられて、鳥の心も持ちながら、人の心も理解して、強い感情を持ち、深い愛情を持つ繊細な心も持つ、気持ちの優しい鳥、りりーちゃん‥

今後どのように飼育していけば正解なのか?飼育には、どのような正解があるのか?今の私には、未だ分かりません。


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ただ一つ分かることは、私にとってペットを飼うということは、人生色々あっても、私は幸せに生きているということなのだと思います。

今こうしてペットを飼えること、子供の頃からずっと小鳥を飼育する環境が与えられてきたこと‥

昨年、一昨年と相次いで他界した、小鳥を飼う環境を与えてくれた両親に、この場を借りて今一度、心からの感謝の気持ちを送りたいと思いました。

両親が相次いでこの家で亡くなり、私を呼んでくれる人は、本来ならもう誰もいないはずなのに‥

今日も私を呼んでくれる誰かがいます。

「えりちゃん!えりちゃん!えりちゃん!えりちゃん!‥‥」

そうです。今日も元気一杯のコバタンの、りりーちゃんが、私を呼んでいます。


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2024年9月1日

 

〜施設に保護されたアニマル達が、それぞれ皆、運命の里親様に出会い、お優しい里親様の元で幸せに暮らせることを、心から願って‥〜

 

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