ペットロス~24歳迄生きたオカメインコのららちゃんが旅立ち、六年が過ぎました
ペットロスは、終生飼育ができなかった場合を除いて、鳥飼いさん達にも、アニマルを飼われている、すべての方に、必ずついてまわることだと思います。
ペットとの生活は、楽しく、素晴らしく、他の何物にも代えられないものと、癒しを得られますが、亡くなった時の悲しみは、本当に言葉では、言い尽くせない程、辛いものだと思います。
現在、私は、オウムの、コバタンの、りりーちゃん、5歳の男の子を飼育しています。
合法的に繁殖をしている、愛知県のロロスバードファームから、お迎えしました。
ロロスバードファームのホームページに、ペットロスについての興味深い記事が記載されていました。
大型鳥は、平均寿命が、比較的長く、約30年位です。(約30年は、ロロスで、りりーちゃんお迎え時に伝えられた年数ですが、個体差があります)
それは、飼い主さんの経験する、ペットロスを減らすことができる・・・といったような記事が記載されていました。
私は、子供の頃から、現在40代迄、ずっと鳥の飼育を続けてきました。
今迄、小型鳥、中型鳥、大型鳥を飼育してきました。
確かに、鳥は、他の動物、犬、猫、うさぎなど、皆様が飼育されている動物に比べると、長寿であると思います。
私の飼育していた、中型鳥のオカメインコ、ルチノーのららちゃんは、24歳4か月の生涯でしたから、体重約80g程の小さな鳥さんが、そんなに長く生きることは、本当に凄いことだと思います。
ららちゃんが、長生きしてくれたおかげで、私の味わうペットロスは減ったのかもしれません。
10代から40代迄、ららちゃん一羽を、大切に飼育していたので、その間は、ペットロスはありませんでした。
でもららちゃんの死と共に、24年分の辛く大変な、ペットロスを味わうことになったのですが・・・
鳥は、群れをなす生き物だから、一羽飼いは、罪である・・という考え方もあるのですが…
鳥も、様々な性格の鳥がいるので、必ずしもすべての鳥に、その考え方が当てはまるとは思いません。(個体差があります)
又コンパニオンバード、人が飼育する形態の鳥は、人に寄り添って生活するケースもあり、必ずしも鳥の習性が全て当てはまるとは限らないと、私は考えています。
むしろ、ららちゃんは、一羽飼いだったから、ご長寿だったのではないかな?と思っています。
【一羽飼いの良いところ】
・一羽の鳥さんと、いつも向かいあって、大切にお世話ができることです。
鳥が病気になった時も、一羽なので、手厚いお世話ができます。
・放鳥時間も、一羽だけなので、長くできます。
・病気の時も、隔離の必要はありませんし、他の飼育の鳥から、病気がうつる心配もありません。
・発情期の時も、一羽なので、必要以上の心配はありません。
・一羽なので、他の鳥からの、ストレスを受けることもありません。
【一羽飼いだから気を付けたこと】
・家族だけの飼育だと、社会性がなくなってしまうので、キャリーに入れて、お散歩につれて行ったり、時々、お客様(友人達)と遊んでもらいました。
・一羽での長時間のお留守番は、可哀想なので、お留守番の時間が減るように、努力しました。
我が家は、3人で、鳥の世話をしていたので、私が飼い主で、同居の両親共に、私のいない時間で、両親がいる時間は、お世話をしてもらいました。
お留守番の時間は、少なかった方だと思います。
又、私が子供の頃も、アレルギーなどで飼えなくなったセキセイインコを、譲り受けたことがありました。
その時も、一羽でしたから、あまり負担に感じずに、飼い主様から引き受けることができました。
中型鳥以上は、30年以上の長寿の可能性がありますので、里親に出すことを考えた場合も、一羽飼いの方が、里親を引き受けて下さる方が多いかな?と考えています。
一羽飼いの良い点は、沢山あるな・・と思いますが、ペットロスに対しては、全く反対で、一羽飼いは、最悪だと思います。
一羽しかいなくて、愛鳥が亡くなってしまうと、鳥自体がいなくなってしまい、自分の環境が全く違うものになりました。
鳥以外の、他のアニマルであっても、同様ではないかと思います。
鳥以外の、他の動物の飼育でもよいと思いますので、辛いペットロスを避ける為には、一羽飼いは、お勧めできません。
一羽飼いであることは、辛いペットロスが、いづれ来る可能性がある!ということを、覚えておいて頂きたいと思います。(個人差がありますが)
私のペットロスは、多分酷い方だったと思います。
普通に生活していても、気分が悪くなったり、気が付いたら涙が出ていたり、一年近くは、そんな状態が続きました。
ららちゃんが、亡くなった時期は、母の持病の闘病生活、入院期間と重なってしまっていた為、ららちゃんに、手厚く、お世話ができなかったことも、とても悔やまれました。
「私が、きちんとお世話をしなかったから」
自戒の、自分を責める気持ちも強く、気が付くと自分を責めていました。
でも、かかりつけの獣医師さんから、「ららちゃんは、寿命を全うしたのですよ」と言って頂いたり、親しい友人が、「長生きだったから、寿命だよ」と言ってくれたり、
ロロスバードファームの田中さん(当時私の担当でした)に、「大切に育てたのだから、そんなに長生きしてくれたのですよ」と言って頂だいたり、
人からの励ましが、私の中では、とても心に響きました。
その頃の、私の仕事は、難しく、又上司も厳しい人で、精神的に、余裕がないことも、余計なことを考えないですむので、良かったのかな?とも思います。
SNSのペットロスで悲しまれている方に、メッセージを入れてみたりもしました。
ペットロスの方は、私以外にも、沢山いらっしゃって、自分と近い気持ちの方とのメッセージのやり取りは、少し気持ちが落ち着きました。
ららちゃんが亡くなった時は、本当に悲しかったのですが、飼い主としての最後のお役目、お葬式をしてあげなくては・・と思いました。
でも、それより前に、24年も一緒だったららちゃんですから、はく製にしようかな?と、少し思いました。
はく製は、上手に処理して下さる方でないと、腐敗したりするそうですし、やはり、全く動かないららちゃんを、ずっと飾ることも、それはそれで、私には想像できなくて、悲しい気持ちがしました。
かなり悩みましたが、火葬して、遺骨を大切に所持することにしました。
遺骨ペンダントは、お守りのような存在です。
お葬式は、玉川ドグウッドクラブの音楽とフラワー葬で行って頂きました。
音楽とお花が、ららちゃんにピッタリだね。と家族の意見も、すぐに一致しました。
家族3人だけでしたが、母は、退院してきてすぐだった為、途中で体調が悪くなり、待合室のソファーで、休ませて頂きました。
ゆっくりできる待合室でした。
音楽とフラワー葬は、とても立派でした。
良いお式で感動してしまい、涙が止まらなくて大変でした。
火葬後、ららちゃんの遺骨は、ららちゃんが羽をひろげた状態で、ガラスのテーブルに、綺麗にならべられていました。
その周りに又、美しい花が飾られていました。
とても綺麗で、心から感動しました。
私は、又泣きました。
骨も、ららちゃんそのものでした。
頭の形など、骨でも分かりました。
オカメインコは、冠羽のあたりが少しはげていたりして、分かり易く、頭のサイズもすべてが、ららちゃんでした。
父と一緒に、ららちゃんの骨を拾って・・・
お式が終わっても、悲しみは、何も変わりませんでしたが、自分の中での区切りのようなものにはなりました。
お葬式ができて、本当に良かったと思いました。
どんなにららちゃんのことを思っても、幽霊みたいにでてきてくれることは、ありませんでしたが、何となくですが、見えなくても、ららちゃんは共にいてくれているような感覚が、ららちゃんの死後も、私は続きました。
その状態は、約3年近く続きましたが、約3年位が過ぎた時に、又何となくなのですが、ららちゃんは、私から離れて、本当に天国に行ってしまった・・と感じました。
私の主観的なものだったのかもしれませんが、不思議な体験でした。
ペットロスを、少しづつ軽くしてくれたのは、ららちゃんの死後、約1年半後にお迎えした、りりーちゃんの存在だと思います。
りりーちゃんは、未だ幼少期で、可愛く、元気いっぱいの白色オウムの男の子です。
ららちゃんの死後、子供の頃から念願だった、大型鳥、白色オウムのお迎えを、少しづつ検討していきました。
その過程で、ロロスバードファームに会い、担当だった、田中さんに、親切にして頂きました。
りりーちゃんをお迎えするまで、沢山の質問を、メールで、丁寧に答えて頂きました。
大型鳥を飼育する為の、勉強期間にもなりました。
りりーちゃんをお迎えする前日には、伊勢神宮で、ららちゃんの長寿だったお礼のお参りをして、明日お迎えする、りりーちゃんの健康祈願をして頂きました。
そして元気いっぱいのりりーちゃんをお迎えして、新幹線で帰宅しました。
家に着き、りりーちゃんを手にのせた時の感動や、久しぶりにかぐ、鳥臭、りりーちゃんの匂いは、ららちゃんとは、少し違う良い匂いで、でも懐かしくなり、とても嬉しかった思いは、昨日のことのように覚えています。
活発でやんちゃで、いたずら坊主のりりーちゃんのお世話は、けっこう大変でした。
でも、りりーちゃんから、沢山の元気と、癒しをもらって、やはり、りりーちゃんがいてくれたから、私は、元気になれたのだと思います。
オカメインコのららちゃんは、男の子ですが、気持ちは少々頑固者でしたが、聞き分けがとても良く、自分の世界を持つ、アーティストのような雰囲気のある、子供の頃から大人っぽい鳥さんでした。
本当に、飼い主孝行の鳥さんで、あまりてのかからない、優秀な鳥さんでした。
コバタンのりりーちゃんは、子供らしく、元気いっぱいの男の子で、やんちゃで、人好きで、活発ですが、気持ちは、あまり強過ぎない、優しい感じがします。
鳥さんも、それぞれ持って生まれた性格、個性があって、本当に面白いな・・と思います。
ららちゃんが、亡くなってからの数年は、私は、色々なことをやっていたな・・と思います。
ウオーキングにも、よく行きました。
ブログも始めました。
ペットロスが辛くて、自分の中でも、楽になりたくて、克服したくて、少しづつ、色々なことを行ったのだと思います。
そして時間が過ぎて、元気を取り戻していったという感じです。
私は、あまり自分にノルマを課すタイプではなく、自然に、自発的な気持ちに従って、色々と行ってみました。
ららちゃんが、亡くなって間もない頃は、近所のホームセンターに毎日通いました。
緑の大きな鳥、ボウシインコがいたのです。
お店の中には、入らず、毎日お店の外から、ボウシインコを眺めました。
ボウシインコも、私を覚えてくれて、私を見て喜んでくれるようになりました。
ボウシインコは、少し太っていて、背中が広くて、大きくて、逞しい感じがしました。
ららちゃんの可愛い小さな背中と比べると、又涙が出てきてしまって、頼りがいがありそうな、大きな大型鳥はいいな・・などと思いました。
お店の人が、ある時話しかけてくれて、このボウシインコは、飼えなくなった方から譲り受けた鳥で、売り物ではないのですが、お客さんは、とても気に入ってくれているようですから、30万でお売りしてもいいですよ!と、言って頂きました。
ボウシインコは、もう30歳位で、定員さんは、後20年から30年は、生きますよ!とお話し下さいました。
私は、ららちゃんのペットロスの酷い時期でしたが、そのボウシインコは、可愛いかったのですが、お迎えは考えられませんでした。
お店は、数か月後に他地域に引っ越ししてしまい、ボウシインコには会えなくなりました。
元々の飼育数も多いのかもしれませんが、ご長寿のボウシインコは、本当によく見かけるな・・と思います。
比較的近くの、動物園、飼えなくなって、動物園が引き取った大型鳥が沢山いるので、ペットロスの時期には、よく行きました。
元気いっぱいの鳥達には、とても癒されましたし、元気をもらえましたが、家庭で飼育されていた鳥が、こんなに沢山動物園にいるのだな・・と驚きましたし、家庭で大切に飼育されていた鳥なのに、不特定多数の方が来園する動物園に移動することは、可哀想なことだな・・と感じました。
6月9日で、最愛のららちゃんが亡くなってから、6年が過ぎました。
ペットロスは、本当に辛く悲しいものだと思います。
現在、ペットロスで苦しんでいる方、過去に苦しんだ方、様々な方がいらっしゃると思いますが、
どうかご無理をされず、あまりご自身を責めないで頂きたいと思います。
愛鳥さんも、アニマル達も、飼い主さんのお辛い状態を、決して望んではいないことだと思いますから・・
そしてこの問題は、時間の経過も、必要になってくることだと思います。
いつの日か、天国で、旅立たれた愛鳥さんやアニマル達に再会できる日を、楽しみにできるようになるといいですよね。
オカメインコ、ルチノーのららちゃんの、中高年期の記録は、下記のブログ記事にて記載しております。
オカメインコのららちゃんについて・・ららちゃんと四半世紀を共に生きて思うこと
オカメインコのららちゃんについて。。。ららちゃんと四半世紀を共に生きて思うこと - オカメインコのららちゃんとコバタンのりりーちゃん
長文をお読み頂きまして、誠にありがとうございました。
駄目な私に、長いこと、いつもそばに寄り添ってくれた、オカメインコ、ルチノーの、最愛のららちゃんへ
ありがとう
また、逢える日まで…
待っていてね