オカメインコのららちゃんとコバタンのりりーちゃん

コバタンのりりーちゃんは、元気一杯の9歳の男の子です。先代オカメインコ、ルチノーの、ららちゃんは、24歳迄生きてくれました。コンパニオンバードと暮らす、人と鳥の、両者の幸せな生活を考えていきたいです❤

コバタン・ヨウム・ワシントン条約 附属書Ⅰ「種の保存法」《サイテス1》~コバタンとキバタンの相違点とは?登録票申請時の救済策「証明書代行制」脚環の重要性&マイクロチップ『りりーちゃん鶴岡八幡宮に行く』

 

 
 

イメージ 1
鶴岡八幡宮・神奈川県鎌倉市

 
 
A HAPPY NEW YEAR 
 
とても遅くなりましたが・・・
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
今年も又、旧暦のお正月の暦でのご挨拶になります。(笑)
昨年末は、年末のお忙しい中、当ブログにあたたかいコメントを、多数お寄せ頂きまして、本当にありがとうございました。
とても嬉しかったです。
新年早々、又長文になってしまいました。
本当に申し訳ありません・・・




イメージ 7
門には、門を守る神様が二体祀られています



 
 
今年は、初詣にも松の内に行けました。
都合がつかない時は、春頃になってしまう年もあります。(涙)
今日はその模様のお写真も、お届けしたいと思います。
お参りは、毎年、神奈川県鎌倉にあります、鶴岡八幡宮にお参りしています。
コバタンのりりーちゃんも、一緒です。
お参りを終えてから、鶴岡八幡宮の参道、若宮大路、通称、小町通りを、りりーちゃんと一緒に散策しました。
りりーちゃんと一緒だと、このお店は入れるのかな?
ペット入店可能かな?…と外から覗くことが多くなってしまいます。
でもついつい試食と共に、店内に引き寄せられてしまって・・・





イメージ 2
門の先が、鶴岡八幡宮の本殿です




 
食べ物屋さんなのに、定員さん皆様、「可愛い!!可愛い!!」とりりーちゃん大歓迎で
「オウムが来ている!!」と、奥にいらっしゃるスタッフの方迄総出で、りりーちゃんを見に来て下さったりして・・・
そんなやり取りを、数件の飲食店さんで行いました。
食品を売っているお店なのに、りりーちゃんのことを、大歓迎して下さって・・・
鎌倉の方は、おおらかで、あたたかいな・・・と思いました。
豊かな自然と、湘南の海風が、人を優しくするのでしょうか?
 
 
 
イメージ 3
「迎春」が飾られるのは、御年始だけ

 
 
新年早々ですが…
今日は、少しナーバスな、難しいお話をさせて頂きたいと思います。
鳥好きの方には、是非お気に留めて頂きたい事柄になります。
ワシントン条約附属書1、サイテス1と、種の保存法についてのご説明と、私の感想を、お話ししたいと思います。
今回、関係機関の方々からのお話も、伺うことができました。
ワシントン条約は、人間による過剰な取引によって、絶滅するおそれのある野生生物を、保護するために生まれた条約です。
特定の野生生物について、国際間の取引の禁止、制限をしています。
りりーちゃんは、コバタンというオウムでサイテス1になります。
 
 
 
 
イメージ 6
樹齢1000年以上の大銀杏跡地
現在は、新しい芽・小さな銀杏を見ることができます



 
ワシントン条約のオウム科のサイテス1は、コバタン、オオバタン、シロビタイムジオウム、フィリピンオウム、ヤシオウムの全5種類になります。(コバタンの中には、コガタコバタン、マメコバタン、コキサカオウムが含まれます)
ヒインコ科のサイテス1は、コンセイインコ、他全2種類。
インコ科のサイテス1類は、ヨウム、キエリボウシインコ、スミレコンゴウインコ、コンゴウインコ・・・他全45種類になります。(大きく種類に分けての45種類になります)
経済産業省の資料にて確認・ワシントン条約附属書、動物界 平成29年10月4日から発効 』
動物園にいる動物は、ワシントン条約サイテス1~3の動物が多いそうです。
ワシントン条約は、絶滅のおそれのある野生動植物を、その必要性に応じて、サイテス1~3までの3つのランクに分類し、規制しています。
 
 
イメージ 5
大石段を上がると、鶴岡八幡宮の本殿です
 
 
コバタンのりりーちゃんは、サイテス1の分類で、野生では、絶滅危惧種とされており、国際希少種という分類です。
りりーちゃんのような、サイテス1であったとしても、合法的に入手されたものは、環境省に登録を申請した上で、合法的に取引することができ、飼育することもできます。
国内では、種の保存法、絶滅のおそれのある野生動植物の、種の保存に関する法律が、1993年に施行されました。
日本国内での、ワシントン条約サイテス1の鳥類の取り扱いは、この種の保存法によって規制されています。
現在、皆様が、飼育されている鳥さんの種類は、サイテス1ではない方が、大多数だと思いますが、将来的に、何かしらのご縁などがあって、サイテス1の里親さんになられる方もいらっしゃるかもしれませんし、現在飼育されている鳥さんが、ある日突然、サイテス1に格上げになる可能性もあります。
最近では、ヨウムが、サイテス1に格上げになりました。





イメージ 9
鶴岡八幡宮・舞殿




このサイテス1に格上げになると、国内でも、種の保存法による法的措置が発生するので、人にとっても厄介ですが、更に動物達には、可哀想な現実が待ち受けている状態になることがあります。
サイテス1になると、飼い主さんは、環境省への登録票を申請することが、義務付けられています。
サイテス1になると、環境省への登録票なしでの移動、例えば飼い主さんから里親さんへの譲渡ができなくなります。
但し相続人の場合のみ許されています。

動物園などにしか移動できない…という飼い鳥にとっては、悲しい現実が待っています。
あたたかい家庭で、ずっと飼い主さんと共に生活してきた愛鳥さんが、別の家庭で新しい飼い主さんに飼われることなく、動物園にしか行けない状態になります。
このような状態になることは、人の愛情、家庭の愛情を知っている鳥さんにとっては、とても可哀想なことだと思います。

 
イメージ 8
舞殿では、お祀りの際には、舞、雅楽が披露されて優美です

 
最近サイテス1に追加になったヨウムの飼い主さんも、環境省への登録票の申請を行わなくてはいけません。
但し、「ヨウムを、飼い主さんが、今後飼育できなくなった場合に、相続人に、確実に譲渡できる方は、申請しなくても大丈夫である」と、環境省は、アナウンスしています。
環境省への登録票の申請は、早めに行って頂ければ、特に難しいことはないと思いますが…
コバタンの申請は、少し難しい場合があるのも現状です。
コバタンは、2005年に、国内でサイテス1として、種の保存法により法的に施行されました。
コバタンの相続人以外の譲渡の際には、法律で規制されているので、そこに金銭が発生しようが、無償だろうが、金銭授受は関係なくなります。
コバタンの譲渡事態が、違法となり、刑罰が発生します。
現行では、5年以下の懲役、又は500万円以下の罰金、法人の場合は、1億円以下の罰金となっています。
 
 
 
 
イメージ 10
奥は、旗上弁財天社(政子石も祀られています)

 
コバタンの場合は、幾つかの問題があります。
まず一つ目の問題点は、コバタンとキバタンは、見た目が少し似ていて、紛らわしいということです。
コバタンとキバタンは、同じバタン類ということもあり、素人目に見ると、見た目が、かなり似ているかもしれません。
同じ白色オウムで、黄色のトサカに、黄色のチーク・・・
素人目には、識別が難しい時もあります。
コバタンのサイテス1は、現状では、コバタンの両親共に、コバタンと登録票の申請を受けている、純粋のコバタンの子供だった時にのみに適応されます。
例えばコバタンの片親が、キバタンだった場合は、生まれた鳥は、ハイブリッドになり、現状では、コバタンと認定されません。
獣医師さんや、鳥専門の輸入業者の方や、鳥に詳しい方が見れば、ハイブリッドなども、分かるそうなのですが・・
例え写真で確認したとしても分かるそうです。
素人目には、かなり難しいと思われます。
 
 

イメージ 11
鶴岡八幡宮・源平池(池の畔で、ぼたん園が開催されていました)

 
 
 
キバタンの中でも、アルーキバタンのように、小柄なキバタンもいます。
体重300g代のアルーキバタンも、中にはいると思います。
りりーちゃんは、コバタンの中では、大きな体格で、体重は370gあります。
りりーちゃんと同じぐらいの大きさの、キバタンもいる!ということになります。
体重だけでは、コバタンとキバタンの識別はできません。
それでも獣医師さんや、鳥専門の輸入業者の方や、鳥に詳しい方は、分かるとのことでした。
頬のチークの色が、アルーキバタンは、コバタンより薄い黄色である・・と伺ったことがあります。
この素人目に見ると、コバタンとキバタンは、似ている感じがする?という問題点が、複雑な要因となっています。
 
 
 
 
 
イメージ 4
アルーキバタン・ばんちゃん
長崎県佐世保市・ふわふわインコ(鳥カフェ)所属

 
 
 
以下では、二つのよくある事例を紹介いたします。
一つ目は、「コバタンと言われて購入して、又は譲渡されて、ずっとコバタンだと思って飼育していたけれど、実はキバタンだった。」ということです。
このことは、とてもよくある事例だそうです。
でもこの場合は、キバタンは、サイテス1ではないので、今回取り上げている問題は、特に発生しません。
サイテス1でなければ、環境省への登録票の申請は、必要はありません。
キバタンは、登録票なしで、里親さんに譲渡することも可能です。
 
 
 
イメージ 12
鶴岡八幡宮・三の鳥居





ここで最大の問題になるのは、
「キバタンだと言われて譲り受けたけれど、実はコバタンだった!」という時です。
関係機関の方がおっしゃるには、この事例も、とてもよくある事例だそうです。
「コバタンに似ていますが、キバタンだから、大丈夫ですよ!」と言われ、環境省の登録票なしに譲り受けてしまった。
金銭が、発生していなくても、虚偽であったとしても、
「コバタンを譲り受けてしまった・・・」
その時点で、国内では、違法であり刑罰が発生します。
 
 
 
 
イメージ 13
江ノ電バス・鎌倉~藤沢(江ノ島)へ走る路線バス

 
 
最近は、SNSの普及で、インスタやブログなどで、誰でも簡単にペットの写真を掲載することができます。
関係機関の方々は、それらをすべて取り締まるということは、されていないそうです。
でもSNSに投稿されている画像に、
「最近譲ってもらったキバタンです!」と投稿していても、明らかにコバタンの画像が掲載されていたり・・・
「コバタンに似ている、キバタンを譲ってもらいました!!」などの文面と、コバタンの写真を載せると、それを獣医師さんや、鳥専門の輸入業者の方や、鳥に詳しい方が見て、怪しいものを見つけました。と関係機関の方に報告が入ると、そこから徹底的に調査が入るそうです。
SNSからの検挙数は年々増えており、現在は、メルカリでの検挙数が一番多いそうです。
 
 
 
イメージ 14
鶴岡八幡宮・段葛(春は、可愛い桜並木になります)


 
 
以下は、二つ目の重要な問題点です。
それでは、登録票なしに譲り受けてしまったコバタンを、どうするればいいのでしょうか?
最善の方法は、やはり環境省の登録票を取得することだと思います。
ただ国内で種の保存法によって、コバタンのサイテス1が施行されたのは、2005年です。
そこまで飼い主さんを、遡らなくては、コバタンの登録は申請できません。
2005年以前に飼育されていた方の捜索が、必須事項になります。
もう13年も前迄遡らなくては、登録ができないのです・・・
サイテス1の登録を受けるには、2005年以前の、コバタンが日本に輸入された際の通関書類、コバタンを購入した時の証明書(領収書)、コバタンとしてかかった動物病院での証明書(カルテ・健康診断の記録)などが必要になります。
関係機関の方も、登録を申請するには、原則的には上記の何れかが必要になりますが、他の記録であったとしても、そのコバタンを登録できるように審査します。とお話されていました。
 
 
 
 
 
イメージ 15
100均で購入したお飾りです
おもちゃは、100均の品をアレンジすることもあります

 
 
余談ですが…
ワシントン条約の性質上、ある日突然、ご自分の飼育されている鳥さんが、サイテス1に、格上げになる可能性がありますので、鳥さん購入時の領収書、販売証明書、健康診断の記録などは、念の為保管されいた方が安心だと思います。
ただコバタンの場合は、2005年迄、飼い主さんを捜索して、遡らなくてはいけないので、現実問題、かなり難しいとも思われます。
2005年以前の飼い主さんが見つかれば、一度その方にコバタンを戻して、2005年以前の飼い主さんに登録して頂く。。という方法が、一番正しい方法なのですが、それができない方も、多数いらっしゃるのも現状だと思います。
 
 
 
イメージ 16
しめ縄は、長さ20cm・大きな物も片脚で持ち上げます

 
 
上記の方法ができなかった場合、ではどうすればいいのでしょうか?
コバタンは、譲渡すること事態が、違法になります。
だから譲渡してもらったことは、もう既に違法なのですが…
ここはそれについては、一旦黙っておいて頂いて・・・?
コバタンを、一生ご自分で飼育して、天寿を全うすることを見届ける・・・
それも一つの方法かな?と私は思います。
動物病院で診察を受ける時に、コバタンの登録票を見せる必要はありません。
登録票なしで、動物病院に入院もできます。
但し、平成30年6月施行の「種の保存法」法改正により、サイテス1の鳥のペットホテルの滞在には、登録票を預けることが義務付けられることになりました。
目立つことをしないで、静かにご家庭で飼育していれば、関係機関の方からの検閲を受けることなどは、恐らくないかと思われます。
 
 

イメージ 17
アロハヘブンのプラスチック素材のおもちゃが大好き

 
ご自分の飼育されている、2005年以降に譲渡された、キバタンが、コバタンに似ている感じがする?と思われている方は・・・
 
・SNSなどにコバタンににているキバタン(コバタンかもしれない)の写真を掲載しない
・コバタンに似ているキバタンを譲ってもらいました!などの文面を載せない
・地域のお祭りなど、人との交流があるところ、目立つ場所へ、一緒に連れていかない
 
目立つことは控えて、静かにご家庭で飼育して頂いて、天寿を全うさせて頂くことが安全だと思います。
 
但し、平均寿命約40年とも言われるコバタンは、長生きする可能性がありますので、飼い主さんお一人で、この問題、秘密を抱えていくことは、大変なことであり、難しいことでもあると思います。
私は、身近な信頼できる方数名に、この秘密を共有して頂くことも、大切だと思います。
鳥を飼育した経験のない方でも、本当に信頼できる方だ!と思わた方なら、その方に委ねて頂くことも一案であると思います。
 
 
 
 
イメージ 18
アロハヘブンのコルク素材のおもちゃも大好き

 
 
大型鳥の飼育経験のある方が、最善ではありますが、それに捉われる必要はないと思います。
最初は、人の母親だって、ママ一年生です。
でも頑張れば、ママ一年生は、とても立派なママになります。
大切なのは、鳥を飼育した経験があるか否かではなく、その方が信頼できる方であるかどうかなのだと・・
大切な託したペットを、守って下さる優しいお気持ちのある方であるのか・・・なのだと私は思います。
 
 
 
イメージ 19
スタバの備品は、カップ、マドラー、ストロー、紙袋、全て大好き

 
 
SNSの鳥好きの、一見したところ、とても良さそうな方に見える、ブログやインスタも、SNS内では、いくらでも良い人を装うことができると思います。
良い人そうに見えても、実はそうではなかった!ということも、実際はあると思います。
 
里親サイトで、小鳥の里親に応募した方の一例ですが。。。
「長年インコを飼育しているベテランです。
大切に飼育します。」
などの良い文面で良い人を装い、実は自分のペットの蛇に、小鳥を与えていた。という事例も、本当にあった話だそうです。
 
上記は、極端な例ですが・・・
世間では、どうしても経験者が優遇される風潮がありますが、私は、あまり鳥の飼育経験だけには捉われないで、大切な秘密は、昔から付き合いがあったり、又は今迄何度も会っている方で、信頼できる方に委ねる方が、安心だと思います。
 
 
 
イメージ 20



イメージ 21
砧公園(東京都世田谷区)で、お散歩


 
ワシントン条約の恩恵によって、地球上の多くの動物が、絶滅を免れているので、素晴らしい条約なのでしょうが・・・
その法律によって、長生きしても、行き先がなくなる可哀想なコバタンが、多数存在するのも現実です。
 
今回取り上げたように、2005年以降に、飼い主さんが、環境省への登録票を申請しなかったコバタンは、多数存在しますし、せっかく長生きしても、可哀想な現実が待っていることは、とても辛いことです。
 
飼い主さんは、ワシントン条約のことを知らなかったので、コバタンの登録を申請しなかったり・・・
又キバタンだから大丈夫だと、コバタンとキバタンを、勘違いされていたり・・・
登録を申請しなかった理由には、様々なケースが考えられます。
 
 
 
 
イメージ 22
りんごが大好き・フルーツの皮も大好き

 
 
種の保存法が法改正されて、行き場のない、可哀想なコバタンがいなくなることが、一番願わしいことではありますが、なかなかそうはならないことも、悲しい現実です。
 
現在ヨウムを飼育されている方は、コバタンに比べると、とても多くいらっしゃると思います。
 
例えばご年配の方など・・・
地域の方や、介護などのお仕事を通じて、偶々出会ったヨウムを飼育されているご年配の方へ・・・
もし皆様が、そういう場面に会われましたら、ヨウムの登録票のことも、一声おかけ頂きますと幸いでございます。
 
 
 
イメージ 23
ヨウム・フジテレビ「警視庁いきもの係」第6話 出演のヨウム

 
又長文で、色々と私の考えを書かせて頂きましたが、コバタンの場合は、大切なことは、あくまでも環境省の登録票を申請することだと思います。
 
でもそれがどうしても困難な場合のこと・・・
今回お話したのが、私の考えですが、皆様はどう思われましたでしょうか?
 
この問題は、重要な問題であると思いますが、ブログで取り上げている方は少ないですし、法律も関わってきますし、私も、自分の意見をお話することも迷いましたが、現実に、動物園にしか、引き取り手がないコバタンが多数いる中、可哀想なコバタン、そして未来の可哀想なヨウムを、一羽でも減らしたいと思い、思い切って書かせて頂きました。
 
私のブログは、微力なブログで、影響力なども少ないかと思いますが、どこか遠くの場所へでも、もしお役に立てましたら、こんなに嬉しいことはありません。
 
 
 
イメージ 24
フォークだって、片脚で器用に使えるよ

 
 
今回は、WWFジャパンと自然環境研究センターの方々に、お話を伺いました。
サイテス1の登録についてのご相談は、自然環境研究センター・WWFジャパン・TSUBASA・TRAFFICなどの団体で、ご相談頂けます。
 
・自然環境研究センター http://www.jwrc.or.jp/
・WWFジャパン http://www.wwf.or.jp/
・TSUBASA http://www.tsubasa.ne.jp/
 
 
 
 
イメージ 25
寒い日は、ママの胸の中に入れてもらうの・・・

 
 
 
年明け早々、ナーバスな問題を、沢山書かせて頂きました。
又長文になってしまい、本当に申し訳ありません・・・
最後迄お読み頂きまして、誠にありがとうございました。
 
毎日寒い日が続いております。
皆様どうぞお身体ご自愛下さいませ。
 
そして愛鳥さんと共に、
愛するご家族と共に、
どうぞお元気で…
 
うららかな、
あたたかな春が
迎えられますように・・・
願いをこめて・・・
 
 
 
 
イメージ 26
コバタン・りりーちゃん・男の子・三歳7カ月です

 
 
 「ここからは、2018年5月に追記しています」
 
 
現在サイテス1の鳥を飼育している方が、環境省の登録票を取得する際には、原則として、法律施行以前の、サイテス1の鳥が日本に輸入された際の通関書類、サイテス1の鳥を購入した時の証明書(領収書)、動物病院での証明書(カルテ・健康診断の記録)などが必要になりますが、これらの書類を所持されていない方の為の救済措置として「証明書の代行制度」があるそうです。

「証明書の代行制度」とは、法律施行以前に、飼い主(登録票を申請する人)の、サイテス1の鳥を見たことを証言して下さる人がいれば、その証言して頂ける人に証言書(サイテス1の鳥を、何年頃見たのか、その時の状況、印象、エピソードなどを記載したもの)を記載して頂ければ、それで「証明書」の代行が可能である場合があるそうです。



イメージ 27




今回のブログ記事で取り上げました、コバタンの登録票の取得にも役立つ可能性があります?
コバタンの場合は、2005年以前の証言が、この場合も必要になります。

ヨウムの飼い主の方で、必要書類を所持されていない方も、同様になります。
ヨウムの場合は、2016年以前の証言が、必要になります。
この救済措置により、登録票を取得された方のお話しも伺いましたので、記載させて頂きました。

種の保存法は、2018年6月より、一部法改正され、施行されています。
コバタン、ヨウムなどの飼育下の鳥で重要な決定事項の一つに、個体識別措置が義務付けられました。
(他者への譲渡の際に必要になる、登録票取得時に、個体識別措置が義務付けられました)

個体識別措置とは、足環、閉式リング/クローズリング・3桁以上の識別刻印の義務付けが決まりました。
上記、脚環の読み取りができない鳥には、マイクロチップの装着が、義務付けられる事になりました。




イメージ 28




マイクロチップは、機械を埋め込むのですから、危険性は、少なからずとも発生します。
脚環の読み取り不可能なコバタンやヨウム、又他のサイテス1の鳥を飼育されている方は、マイクロチップの危険性を踏まえた上で、登録票を申請されるか否かを、決めて頂かなくてはいけなくなりました。

マイクロチップの危険性については、このブログの次号「ご協力願います!『環境省 パブリックコメント種の保存法 法改正 平成30年6月1日施行 ヨウム・コバタン【ワシントン条約 サイテス1】」で取り上げておりますので、宜しければご覧になって下さい。


コバタン、ヨウムなどの大きくない鳥達への、マイクロチップの装着の義務付けを含む、今回の種の保存法の法改正は、ワシントン条約種の保存法は、サイテス1の鳥の個体を守る法律ではなく、種を守る法律である為の過酷な決定事項であると言わざるおえない、愛鳥家にとっては、厳しい法改正となりました




イメージ 30





『ここからは、2018年9月に追記しています』



今回の種の保存法、法改正により、相続人以外の他者への譲渡の際に必要になる、登録票を取得する際に、脚環、又はマイクロチップが義務付けになったことは、現在サイテス1の鳥達を飼育されている方だけが、関係することでも、危惧することでも決してありません。

現在サイテス1のヨウムも、数年前迄は、サイテス2でした。
歴史を辿り推測できることは、サイテス1の鳥種は、今後も増加の傾向にあるということです。
今は、愛鳥達が、サイテス2であっても、今後サイテス1に格上げの可能性があります。

鳥が、長寿なことは、大型鳥に限ったことではありません。
中型鳥でも、長寿な鳥の場合は、約30年~40年、大型鳥顔負けな、ご長寿な鳥達もいます。
(大型鳥は、一般的に長寿の傾向がありますが、そうではない大型鳥もいるということを記載しています)




イメージ 32






私の先代オカメインコは、ルチノーでしたが(私が飼育していた頃のご長寿オカメは、ノーマルが多いと伺っていた為)

体重は、100gに満たない小さな鳥でしたが、約25年近く生きました。
あんなに小さな可愛い鳥が、四半世紀も生きるのです。

大型鳥だけでなく、鳥類は、一般的に長寿の傾向がある為、ご長寿な中型鳥も又、里親さんに譲渡の可能性が考えられます。

現在、サイテス2の愛鳥についている脚環は、なるべく残すように、ご努力された方が良いと思います。
(今後、サイテス1に格上げになった場合、登録票取得時の個体識別措置の義務付けにより、脚環が義務付けらている為です)


脚環は、危険を伴う場合もあります。
脚環が、自咬症にも繋がったり、又脚環が危険な事故の原因になる場合などもあります。

脚環については、とてもデリケートな問題ですが…
出来る限りの飼い主さんのご努力で、脚環を残されることを、お薦め致します。
脚環は、愛鳥の大切で貴重なものであるということを、覚えておいて頂きたく思います。





イメージ 33






りりーちゃんも、脚環のついていない脚の方が、とても綺麗です。
脚環を気にして、脚環を噛んでいる時もあります。
脚環に、おもちゃが引っ掛かり、パニックになったこともありました。
(販売されているおもちゃも、遊び方によっては、危険な凶器となってしまう時もありますので、私は、おもちゃは、人が目につく時以外は、単品のおもちゃ(パーツのみ)で、比較的安全な素材の製品でしか遊ばせないように、気をつけています)


以前、脚環の問題を、お迎え先のロロスバードファームに相談しましたら、
脚環の番号によって、飼い主さんが、ロロス出身のロストした鳥が、無事に飼い主さんの元に戻った話しをして頂きました。
現在ついている脚環が、貴重で大切なものであり、容易には外さないで頂きたい…との指示を、その際に受けました。
(法改正以前に、マイクロチップの義務付けが決まる前に伺いました)




イメージ 31






ワシントン条約種の保存法は、サイテス1に関する法律ですが、上記のご説明により、鳥飼いの方達には、全く無縁なお話しではないということを、感じて頂けましたら嬉しく思います。

実際、サイテス2の愛鳥の脚環を以前に外してしまいましたが、その後サイテス1に格上げになりました。

これは、現在ヨウムを飼われている方にも、数多く起きていることです。

他者への譲渡の際に必要になる、登録票を取得したいが、愛鳥に、マイクロチップを挿入しなくてはいけない為に、登録票が申請できない…という事態も、発生しています。

種の保存法の法改正による、危険なマイクロチップの愛鳥達への挿入は、サイテス1だけの問題では、決してないのだと…
愛鳥家の方全体で、真摯に考えなくてはいけない問題なのだと、私は改めて思いました。


とても長文になりまして、誠に申し訳ありませんでした。
最後迄、ご覧頂きまして、本当にありがとうございました(^.^)
 
 
 

イメージ 29



                                                                              2018年9月30日追記