世界中が、新型コロナウイルスの流行により大混乱の渦の中にいますが、日本の法律は締切を待ってはくれません。
今回の記事は、環境省「種の保存法」の『登録票』を所持されている方への、重要なお知らせになります。
又、サイテス1以外の鳥類のおかれている現状についても、記載させて頂いていますので、すべての愛鳥家の方にご覧頂けますと、嬉しく思います。
🔴環境省【種の保存法】『登録票』の更新手続きの締切日が5月31日(当日消印有効)に迫っておりますので、下記の期間に該当する方は、くれぐれもお気をつけになって下さい。
🔴既に『登録票』を取得されている方で、
・平成20年6月1日~平成27年5月31日迄に取得している方は
➡ 令和2年5月31日有効期限満了日
🔴令和2年5月31日迄に、更新手続きをして頂かないと、現在お持ちの『登録票』は、失効します。
国際条約ワシントン条約の絶滅危惧種に指定される、ヨウム、コバタン、オオバタン、キエリボウシインコ、ニョオウインコ他、サイテス1の鳥種は、環境省の『種の保存法』により、サイテス1の鳥さんを、他者へ譲渡する際(相続人除く)には、環境省発行の『登録票』が必ず必要になってきます。(有償無償に関わらず)
『登録票』なしでは、ペットホテルなど、他者へのお預けができません。違反すると、環境省「種の保存法」により罰則が生じます。
平成30年6月施行の環境省「種の保存法」の法改正により、『登録票』の5年毎の更新制度が義務付けられました。
(以前は、登録票は、一度取得すれば無期限で使用ができていました)
『登録票』の更新手続き締切日である5月31日は、法律による決定事項となっている為に、お持ちの『登録票』の更新手続きを行って頂かないと、失効になってしまいます。
今回の失効についてを、ご存知ではない場合でも、失効期限を過ぎた後での配慮はありません。
今回、『登録票』の更新に該当される【平成20年6月1日~平成27年5月31日迄に取得している方】は、7年分いらっしゃいますので、かなりの人数の方が該当すると思われます。
該当する方が多くいらっしゃる可能性がある鳥種は、コバタン、オオバタン、サイテス1のコンゴウインコやボウシインコだと思います。
締切の日時が迫っておりますので、どうぞご注意ください。
尚、今回新型コロナウイルス流行に伴う緊急事態宣言発令に伴い、『登録票』の更新手続きを行う、【自然環境研究センター】の営業日、業務時間が短縮されている為、大変混雑していますので、どうぞお気をつけになって下さい。
🔵更に、5月31日締切日迄に、全ての必要な提出書類などが揃わない場合でも、更新申請書及び作成した書類と足りない書類の理由のメモ(例・動物病院がお休みでマイクロチップの挿入ができず、マイクロチップの識別証明書が揃わないなど)などの理由のメモを書き揃えて、5月31日当日消印有効迄に提出できましたら、更新を認めて頂けるそうですので、必要書類が揃わない場合でも、どうぞ諦めることのないように、更新手続きを行って下さい。
『登録票』は、更新手続きができなかった場合は(有効期限がきれている場合)は、過去に取得された『登録票』が、お手元に残っていれば、『登録票』を復活させる手続きができます。
その場合は、更新の手続きと違い、提出書類が増えます。
有効期限がきれた『登録票』を紛失すると、手続きが困難になりますので、『登録票』は、紛失されないように、大切に保管なさってください。
『登録票』の有効期限がきれていなければ、紛失された場合でも、再発行ができます。
🔴平成30年6月施行「種の保存法」法改正により、サイテス1の『登録票』申請時に、個体識別措置の義務付けが決まりました。
足環(クローズドリング、3桁以上の識別刻印)、又は、鳥へのマイクロチップの挿入がないと、『登録票』の申請、及び更新手続きができなくなりました。
マイクロチップは、機械を埋め込むのですから、危険性は、少なからずとも発生します。
脚環の読み取り不可能な、サイテス1の鳥を飼育されている方は、マイクロチップの危険性を踏まえた上で、『登録票』を更新申請されるか否かを、決めて頂かなくてはいけなくなりました。
下記リンクに、マイクロチップの危険性を記載しております。
文末には、平成30年度2月に実施された、パブリックコメントの結果詳細を、詳しく解説しております。
ご協力願います!『環境省 パブリックコメント』種の保存法 法改正 平成30年6月1日施行 ヨウム・コバタン【ワシントン条約 サイテス1】 - オカメインコのららちゃんとコバタンのりりーちゃん
【種の保存法の法改正施行後の重要決定事項】
🔴サイテス1の飼い主さんに、『登録票』がなくても可能な事柄
・動物病院で診察を受けられます
・入院も可能です
🔴サイテス1の飼い主さんに、『登録票』がなくてはできない事柄
・他者への譲渡ができません(相続人除く)(有償無償に関わらず)
・ペットホテルに宿泊できません
・他者へ預けられません
🔴但し、環境省の認める、非常災害時には
特例的に、上記へ一時的に預ける事ができます。
これは、建物の倒壊や損害を伴う、大地震や、台風の災害が当たります。
(環境省の認める災害になります)
🔴現在、新型コロナウイルス流行に伴う緊急事態宣言発令中ですが、
新型コロナウイルスは、環境省の認める特例措置である非常災害時には、該当しません。
(令和2年4月21日環境省確認)
一連の新型コロナウイルスでの飼い主さんご入院などで、ペットホテルや他者へのお預けが必要な時は、通常通りに、『登録票』が必要になります。
それでは、例えば、ヨウムを飼育されている飼い主さんが、『登録票』を取得されていない場合で、新型コロナウイルス関連で、入院他が発生した時は、どのようにすればよいのでしょうか?
ヨウム他のサイテス1の鳥種は、『登録票』なしでのペットホテルや他者への移動やお預けができません。
ですので、飼い主さん入院後も、ヨウムは、ご自宅にお留守番してもらって、
例えば、バードシッターさんや、ご友人にお手伝いに来てもらう…という形態であれば、全く問題はありません。
飼い主さん宅から、ヨウムが移動しなければ、環境省「種の保存法」の違法にはなりません。
下記リンクは、【登録票の重要性についての記事】になります。
≪登録票を更新される方への手続きのご案内≫
以前は、一度の申請でサイテス1の鳥さんの一生涯、使用可能でした『登録票』が、平成30年6月施行「種の保存法」の法改正により、5年毎の更新制に変更になりました。
期限内に更新が行われなかった場合は、『登録票』は、失効してしまいますので、注意が必要になります。
🔴『登録票』の更新手続きは、満了日の6か月前から手続きを行うことができます。
🔴『登録票』を取得されている飼い主さんが、丁度、更新申請時期に、海外駐在で不在や、入院中などの、どうしようもない理由で更新手続きができない場合は、委任状により、行政書士の代理の方により更新手続きが可能です。
(『登録票』の更新は、ご家族でもできません。)
🔴『登録票』の更新申請には、更新手数料4600円がかかります。
🔴平成30年「種の保存法」の法改正により、鳥種の個体識別措置として、足環(クローズドリング、3桁以上の識別刻印)、マイクロチップのいずれかが義務付けになりました。
マイクロチップの挿入は、小鳥の専門病院にお問い合わせして頂いた方が、宜しいと思います。
下記は、マイクロチップの挿入を、既に実施されている病院のご案内になります。
・【飼鳥情報サイト】コンパニオンバード | 【飼鳥情報サイト】コンパニオンバードは大型鳥からインコまでコンパニオンバードの飼育方法、魅力、情報をまとめたサイトです。(神奈川県)
・横浜の動物病院 | Grow-Wing Animal Hospital(神奈川県)
・リトルバードhttp://www1.odn.ne.jp/sac/(東京都)
・小鳥の病院 BIRD HOUSE(千葉県)
上記の病院の獣医師さんは、マイクロチップの挿入経験が既にございます。
関東の病院ばかりで、他の地域のご案内ができなくて申し訳ありません。
①個体の正面全身
≪提出書類一覧≫
・国際希少野生動植物種の個体の登録の更新申請書
・写真
A4用紙に、1ヶ月以内に撮影された、鮮明なカラー写真を、L版以上の写真を貼り付ける。
又は、クリップなどで写真をまとめる。
[写真は5枚~]
(足環の写真は、複数枚になってよいそうです。
必ずすべての文字列が写真に写っているようにして下さい。)
(①個体の正面全身 ②個体の左側面全身 ③個体の左側面顔の接写 ④脚を2本含む個体の下半身 (脚環の左右確認ができるもの)⑤脚環を付けている場合は、 脚環の番号がすべてわかるよう接写した写真(複数枚可) )
(日付は、写真に入っていなくても、よいそうです。
撮影日は、余白や、写真の裏、メモなどで、分かるように記入してください。)
・登録票
・住民票及び運転免許所、健康保健証のいずれか一つ
・脚環識別番号証明書、又は、マイクロチップ識別番号証明書
(脚環と、マイクロチップの場合で、証明書が異なります)
※脚環識別番号証明書に記載する、個体識別番号は、横書きになります。(脚環の文字列が、横書き縦書き混合の場合も、すべて横書きになります)
②個体の左側面全身
≪登録票の更新手続きの流れ≫
(下記は、令和2年4月の時点で、自然環境研究センターに確認したものになります)
①自然環境研究センターの「登録の更新申請」のページを御覧頂きまして、
「更新申請書」、「個体識別証明書」のページをダウロードをされて下さい。
②自然環境センターに電話をして、更新の旨をご相談されて、担当者の方に担当して頂きます。(お持ちの『登録票』を用意してお電話されて下さい)
③必要提出書類と、必要提出写真を揃える。
個体識別措置の足環の写真を含めて、5枚以上の写真を揃える。
足環の写真は、複数枚になっても構わないそうです。
写真は、1ヶ月以内に撮影された、鮮明なカラー写真を、L版以上のサイズの写真で提出することが理想だそうです。(L版推奨とのことでした)
日付は、写真に入っていなくても、よいそうです。
撮影日は、余白や、写真の裏に、分かるように、記入してください。
写真をまとめてクリップにとめて、日付のメモを付けることでも良いそうです。
キエリボウシインコは、頭のボウシをかぶっている写真が、別途必要になります。
③個体の左側面顔の接写
【④⑤については、事前チェックなしでも、現在は受けてくれるそうです。正式書類に不備がある場合は、再度送り直しが必要になります。ご希望の方は、事前チェックもして頂けるそうです。2021年2月22日追記】
④ダウンロードした申請書に、必要事項を明記、提出書類をFAXをして、担当者の方に、正式書類提出前の、事前チェックをして頂きます。
⑤担当者の方からチェック後の、修正依頼が入る時もあります。
その後、了承が出ましたら、必要書類一式、正式書類を宛先迄、郵送して下さい。
🔴送付書類一式
1更新申請書
2 個体識別証明書
3 身分証明書
4 登録票原本
5 写真(規定の5パターンによる複数枚)
④脚を2本含む個体の下半身
郵送方法は、特に決まりはないそうです。
普通郵便で送付される方もいらっしゃるそうですが、レターパックですと、追跡機能がありますので、到着したか否かの確認ができます。
正式書類送付後、担当者の方のチェックが再度入り、その後、自然環境研究センターの鳥類の専門官の方の最終チェックを待ちます。(少し時間がかかります)
その後、最終チェック通過後に、自然環境研究センターの担当者の方から『登録票』更新承認の連絡が入りますので
更新手続き手数料4600円を、指定の口座に振り込みします。
(これで手続きは、終了になります。後は、自然環境研究センターからの、『登録票』の交付をお待ちください。)
・横浜小鳥の病院のブログ
ヨウムの全身・翼長の測定方法ご紹介
ヨウムさんの全長・翼長の測定方法ご紹介 | Birds' Grooming Diary
一般財団法人自然環境研究センター 国際希少種管理事業部
直通電話 : 03-6659-6018(土日祝日を除く平日10時〜17時)
∗昼(12時30分~13時30分)
現在(令和2年4月~)は、新型コロナウイルス緊急事態宣言発令中の為、短縮営業、短縮勤務時間が実施されています。
お問い合わせは、火曜日、木曜日の、10:00~16:00迄になっております。
只今、大変混雑中とのことですので、なるべくお早めのお手続きが望ましいと思われます。
≪登録票の取得の手続きの重要性について≫
環境省「種の保存法」の『登録票』についての詳細を、略式にてご説明致します。
国際条約、ワシントン条約サイテス1の鳥種は、日本国内では、環境省の「種の保存法」に従い、取引が行われます。
『登録票』は、サイテス1の鳥の飼い主さんが、環境省に申請をして取得する書類になります。
🔴サイテス1の飼い主さんは、『登録票』なしでは、里親さんへの譲渡ができなくなります。(相続人のみ除く)
飼い主さんが、サイテス1の鳥を飼育できなくなり、『登録票』がない場合は、サイテス1の鳥は、一部の学術機関と、動物園にしか移動ができなくなります。
🔴NPO法人TSUBASA、その他のNPO法人の鳥の保護施設にも、『登録票』なしでの移動は、認められていません。
🔴『登録票』なしに、他社への譲渡を行うと、法的罰則が発生します。(有償無償に関わらず)
🔴長寿の可能性のある鳥達には、環境省の発行する『登録票』は、命綱のように、大切な書類になります。
愛鳥の為の『登録票』は、とても重要なものであると思います。
『登録票』がない鳥さんは、新しい里親さんの元に、移動することができません。
長年、コンパニオンバードとして飼育されていた愛鳥さんは、動物園に移動するよりも、人に、新しい飼い主さんと、新しいご家族に大切にされる方が、幸せだと思います。
数年前迄は、環境省の担当者の方は、
「譲渡の予定がなければ、登録しなくても構いません。」と、ガイダンスされていましたが…
『登録票』がここ数年で更新制になった為か?(飼い主さんに更新費用が5年毎に発生する為、その費用は環境省の財源にもなる為なのか?)、
最近は、環境省の職員の方も、
「『登録票』の取得を是非ご検討下さい。」と『登録票』取得についてを、積極的にお話する職員の方が増えてきた印象があります。
(非常災害時を含めて、他者へ預ける事が生じる時の為に、準備をしておいた方がよい書類だと思いますというご意見でした)
やはり日本は、自然災害が、本当に多い国ですし…
今回のような、新型コロナウイルスのような疫病発生での流行時には、飼い主さんの緊急入院の可能性などによる、他者へのお預け、ペットホテルの宿泊の可能性もあります。
『登録票』は、将来的に、飼い主さんから他者への譲渡の時だけに必要なものではなく、日常的に、愛鳥さんの為に、備えておくべき書類であるな…と私は考えます。
飼い主さんは、他者への譲渡の時迄に、『登録票』を準備をすればよいと思われていても、対、生き物相手の事柄ですので、なかなか生き物は、計画的には飼育ができなかったりする場合もあります。
大型鳥の平均寿命は、約30年~50年と言われています。(寿命は、個体差があります)
大型鳥が寿命を全うする迄には、例えば、大人数だった家族構成も、少人数や単身になるなど、変わっていく可能性があります。
飼い主さん側にも、継続的な飼育が、難しくなる可能性も考えられます。
やはり、様々な不足の事態に備えて、今から、『登録票』を取得できるのならば、取得、更新されることが、愛鳥の為になるものだと思います。
人間と同じで、施設などで暮らすより、家庭で、新しい飼い主さんに大切にされて生きる方が、愛鳥さんは幸せだと思います。
コンパニオンバードは、飼い主さんと出会い、愛されるために、生まれてきたのだと思いますので…
『登録票』は、新規に申請される場合は、やはり手続きが少し面倒な印象がありますが、
『登録票』の更新の手続きは、それ程難しい手続きではございませんので、既に『登録票』を取得されている方は、なるべく『登録票』の更新を続けて頂けると宜しいかと思います。
重複しますが・・・
平成30年6月の種の保存法の法改正により、『登録票』の更新時にも、個体識別措置として、足環、又は、マイクロチッブが義務付けられました。
マイクロチップは、機械を埋め込むのですから、危険性は、少なからずとも発生します。
脚環の読み取り不可能な、サイテス1の鳥を飼育されている方は、マイクロチップの危険性を踏まえた上で、『登録票』を更新申請されるか否かを、決めて頂かなくてはいけなくなりました。
🔴昨年、横浜小鳥の病院の海老沢先生に、りりーちゃんの、足環痕を診て頂きました。
りりーちゃんも、5歳になりましたし(足環も5年間はめているということ)毎日、沢山遊び、飛び回るりりーちゃんの、足環周辺の足の状態は、足の裏に、足環痕ができてしまい、決して綺麗とは言えない状態です。
足環を気にして噛んでしまう時もありますし、足環で、無理をさせているな…とよく感じることがあります。
りりーちゃんの場合は、足環は、気になるけれど、痛みは、さほど感じていない様子です。
🔴海老沢先生からは、
「足環は、絶対に外さないようにして下さい。サイテス1の鳥へのマイクロチップの挿入による、鳥の悪い結果症例は、未だ聴いてはいませんが、マイクロチップは、異物になります。小さな鳥の体に、異物を挿入することは、決して良いことではありません。」
このように、お話を伺いました。
🔴横浜小鳥の病院のブログ
ヨウムの登録票申請の為、ヨウムのタムタムちゃんの、マイクロチップの挿入処置を行った際の記事になります。
【マイクロチップ】タムタムちゃん@ヨウム - 横浜小鳥の病院ブログ
🔴足環を外していた為、マイクロチップの挿入は、必須になります。
ヨウムは、2017年に、サイテス1に格上げになりました。
🔴今、サイテス2のすべての鳥種は、
今後サイテス1に、格上げの可能性があります。
【種の保存法『登録票』豆知識】
ヨウム、コバタン他、サイテス1の、他者への譲渡の際の注意点です。
・卵には、『登録票』が必要になります。
・死後の剥製にも、『登録票』が必要です。
(『登録票』の更新は、生きている生物に該当しますので、死後の剥製は、一度の申請のみで、その後更新はしなくても大丈夫です)
・羽や爪には、規制はかかっていません。
例『ヨウム他サイテス1の羽で、アクセサリー他を作成して、譲渡する事は可能です』
・『登録票』なしで、羽の譲渡は可能です。
🔵下記、経済産業省のリンクの、「ワシントン条約規制対象種の調べ方」のページの「2. 附属書(リスト)を確認する」の《動物(サンゴ類を含む)》のPDFをダウンロードして頂きますと、P54~P59に、サイテス1のオウム類やインコ類が掲載されています。
私の、コバタンの、りりーを購入する際には、お迎え先、ロロスバードファームで、『登録票』の手続きを行って頂きました。
「今後、譲渡の際に必要になる、大切な書類です。」との、『登録票』の説明を受けました。
主に「『登録票』の使い回し」が懸念されて、平成30年の法改正により、5年毎の更新制が決まりました。
「『登録票』の使い回し」は、違法に入手された密輸された、サイテス1に使用される懸念があります。
それとは別の観点で、平成30年の「種の保存法」の法改正のことを、全くご存知なく、
今回のように『登録票』の満了日が過ぎてしまいそうな『登録票』を、大切な書類と思い、大事に保管されてお持ちの方が、何処にいらしゃっるのなら、本当に哀しいことだな…と思います。
今回の法改正のことをご存知ではない飼い主さんが更新手続きを行わなかった為、将来、登録票のない、行き場のない、動物園や学術施設にしか行けない、家庭で飼育できることが、できなくなる鳥達が増えるのではないかという懸念があります。
サイテス1の鳥達と、そして今後サイテス1に格上げになる可能性のある、サイテス2の鳥達の未来は、
長寿の可能性のある、愛鳥達の鳥生は、決して安泰な安全な、安心できる未来が待っているとは限りません。
今は、新型コロナウイルスの流行で、あまりにも生活が一変して大変になってしまった為、今迄の大変な事柄が薄れてしまいそうですが…
昨年から今年の始めにかけては、オーストラリアの歴史的な森林大火災がありました。
まるで戦争の後のように、すべてが燃えてしまった痛ましい廃墟のようなエリアも多くありました。
美しく、かけがえのない鳥類も、生き物達も、すべてが火災に巻き込まれました。
絶滅危惧種の鳥さんの、大切な住みかも全焼しました。
対、自然相手には、人は、本当に無力であり
だからこそ、人は、先々のことなど、未来のことなど、容易には見通すことはできないのだと思います。
愛鳥さんの為に今何ができるのか?
サイテス1の飼い主さんは、『登録票』のことを、考えてあげなくてはいけないのだと思います。
又、今は、サイテス2の鳥さんであっても、「足環の大切さ」なども、考えなくてはいけないのだと思います。
サイテス2だから『登録票』とは関係ないので、足環は、玩具に引っ掛かり危険だから外してしまう場合もあることと思います。(足環に引っ掛かるような危険な玩具は、与えない方が、鳥さんには安全だと思います。販売されているおもちゃも、飼い主さん不在時に、愛鳥さんだけでケージの中で遊んでいても、愛鳥さんの遊び方によっては、危険なおもちゃもあります。)
などと、比較的安易な理由で、足環を外された後に、数十年が経過してから(鳥類は、寿命が意外と長い為)、サイテス1への格上げが決まり、『登録票』を取得する為に、マイクロチップを入れるか否かを悩まなくてはいけない事態を招く可能性もあります。
(足環は、愛鳥さんの深刻な諸事情で外さなくてはならない場合も多くあると思います)
現在、多くいらっしゃるヨウムの飼い主さんも、様々な理由から足環を外してしまっていて、(お迎え当初からクローズドリングがついていなかったヨウムさんや、クローズドリングがついていても、刻印が三桁以上入っていなかったヨウムさんもいるそうです)
『登録票』を取得されることを、悩まれている方も多くいらっしゃいます。
マイクロチップを入れなくてはいけない為です。
私は、自然保護にあついオーストラリアの、現在、ワシントン条約サイテス2の、キバタンや、モモイロインコは、サイテス1《ワシントン条約、絶滅危惧種、サイテス1》に格上げになる日は、おそらくこないのでは?と以前から考えていました。
でも今回のような規模の、破壊的な森林大火災が、今後も、度重なり起きるようなことがあるのならば、
絶対に安泰と思われてきた、キバタンやモモイロインコだって、例外はないのかもしれない?(サイテス1にはならないだろう)などとは、安易には言ってはいられなくなるのかもしれない…と思いました。
サイテス1への格上げになる可能性が、絶対にないであろう鳥種(サイテス2)というのは、現代の地球上では、あり得ないお話なのかもしれない?と感じています。
CNN.co.jp : 35億人を襲う熱波、2070年までに居住不可能に 国際研究 - (1/2)
それだけ地球が、気候変動問題、温暖化他を始めとして、狂ってしまっているのかもしれません。
又、どんなに取り締まりを強化しても、サイテス1、サイテス2の密輸が続いてしまっている現状もあります。(鳥種の密輸は、先進国を中心に、高額で買い取りしてもらえるので)
1羽数百万円も、野生インコの「卵密輸」が横行 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
下記は、【ヨウムの絶滅危機について】の記事です。
現在、世界中の様々な地域で、サイテス1への格上げ予備群の鳥種(サイテス2)がいる状況だと考えられています。
ワシントン条約、絶滅危惧種、サイテス1への格上げになる可能性は、例えば、キバタンならオーストラリア、生息地域の状況が関係しています。
日本や欧米で、キバタンを飼っている人が、沢山いることは関係がありません。
経済的、政治的混乱が長く続く、発展途上国や東南アジア、中南米諸国、アフリカ諸国他などで、密輸や乱獲、鳥達の住みかを奪う森林伐採などが行われている地域に生息する鳥種が、サイテス1に格上げになり易い傾向があるのかな…と以前から考えていましたが、
オーストラリアのように、自然保護に長いこと力を注いできた国でさえも、大規模森林火災などの、自然災害を前にしては、何も太刀打ちできない程の大打撃を背負う為、生息地に生息する鳥種の未来は、オーストラリアと言えども、絶対安泰とは言い切れないのだな⁉️と思いました。
将来的に、キバタンやモモイロインコには、サイテス1にはならないように…と願っていますが、気候変動による地球温暖化他の影響や様々な事を考えると、約30年~50年先(キバタンやモモイロインコは、長寿になる可能性がある為)などの未来については、全く予想がつかなく、分からないものであり、未知であるな…とも思います。
下記は、【オーストラリアの森林火災について】の記事です。
【オーストラリアの森林火災について】と『鳥類を取り巻く環境について 』 - オカメインコのららちゃんとコバタンのりりーちゃん
🔵今年度の『登録票』の更新をもって、昨年から二度に分けて行われた、『登録票』取得年度を絞ってのイレギュラーの更新制度によって、平成27年迄に『登録票』を取得された、すべての方の『登録票』の更新が完了した事になります。
来年からは、現在お持ちの『登録票』の発行日から5年後が満了日になりますので、発行日から5年後迄に、又は、『登録票』の一番下に記載されている満了日に当たる日迄に、新しい『登録票』を発行する為の、一連のお手続きをしなくてはいけません。
現在、『登録票』は、満了日の記載があるタイプと、満了日の記載のないタイプが発行されています。
5年毎の更新制度の更新予定年度は、環境省も、自然環境研究センターも、誰もお知らせしてくれません。
飼い主さんが、忘れないように注意するという形態でしか対応できませんので、どうぞ今後も、お気をつけになって下さい。
下記は、昨年(令和1年5月31日締切)行われた環境省「種の保存法」『登録票』の申請年度を絞っての、更新手続きについての記事になります。
コバタン・オオバタン他・サイテス1 環境省「種の保存法」の登録票の更新手続き 締切日迫る - オカメインコのららちゃんとコバタンのりりーちゃん
平成30年2月のパブリックコメントの際に、環境省の職員の方に、
「『登録票』の申請には、とても時間がかかっていて、飼い主さん達は、長期間申請を待たされているのに、更新制度などにして、きちんと対応して頂けるのでしょうか?」とご質問しましたら、
環境省の担当者の方は、
「更新制度になれば、飼い主さんから更新料金が入りますので、それで人を雇用することができますので、ご心配はいりません」とのご回答を頂きました。
今は、新型コロナウイルス流行による緊急事態宣言も発令されていますので、短縮営業などやむを得ませんが、今年度の『登録票』の更新は、サイテス1のすべての生物の7年分をまとめて処理されているので、大変混雑しているそうです。
新型コロナウイルス流行前の、昨年の秋頃でも、『登録票』の申請の手続きに、数ヶ月待たされるという遅れが発生しており、ブリーダーさんからのお迎えが大幅に遅れてしまうというケースも、実際、私の鳥友さんの間でも発生していました。
私が、6年前に、りりーちゃんをお迎えする時も、お迎え先のロロスバードファームから『登録票』を申請して頂いたのですが、その時も、やはり時間が大変かかって、なかなかお迎えができなくて気をもみました。
『登録票』の申請が遅れているということは、鳥さんのお迎え時期の遅れにも繋がりますので、どうぞご注意ください。
『登録票』の申請手続きが完了しないと、鳥さんのお迎えができません。
平成30年環境省「種の保存法」の法改正より以前から、『登録票』の手続きは、常に混雑していましたが、なかなか混雑状況が改善されていないのが現状だな…と思います。
(混雑していない時期もあるそうですが、ここのところ継続的に混雑が続いている状態だそうです)
新型コロナウイルス流行による緊急事態宣言発令中の大変な時ですが、
「種の保存法」『登録票』の更新手続きの締切、令和2年5月31日締切日は、法律による決定事項で変わることはありませんので、該当する方は、どうぞ更新のお手続きを期限内に行って頂けますようにお願いいたします。
長文の記事を、最後迄ご覧頂きまして、誠にありがとうございました。
現在、新型コロナウイルスの流行により、多くの国でのロックダウンによる人の移動の制限により、地球の空気が変わり、綺麗になっていっていますね。
イタリアのヴェネチアの運河では、ロックダウンの影響により、水が澄んだ状態になり、くらげや様々な生物が確認されています。
インド北部のパンジャブ州では、ロックダウンの影響により、200キロ離れたヒマラヤ山脈を見晴らせるようになりました。
タイ南部、リボン島沖の海では、30頭以上のジュゴン(絶滅に瀕する)の群れが泳ぐことが確認されています。
新型コロナウイルスの緊急事態宣言により、観光客が激減したことが背景にあります。
本当に、人の生活が、環境を汚染して、
絶滅危惧種を増やしているのだと…
すべては人が原因しているのだな…と、
哀しく、何とも言えない気持ちになります。
新型コロナウイルス流行の大変な時ですが
皆様、どうぞお身体を大切になさってくださいね。
ご家族皆様、ご無事でお過ごしでいらっしゃることを、心よりお祈り申し上げます。
新型コロナウイルスの終息と
愛鳥さん達の幸せな未来を願って
大切な愛鳥さんの為に
~備えよ、常に~
ガールスカウト&ボーイスカウトの創立者、ロバート・ベーデンポール卿(英国)の言葉を借りて…